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元カノは偽物じゃない。 ページ8

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中の返事も聞かずに首領室の扉を開けるA。

中にはポートマフィア首領、森鴎外とその異能、エリス、ポートマフィア幹部の中原中也の姿があった。



「…は?」



良い反応である、中原。



「やあ!久し振りだね、中原!折角なんだけども、酒が飲みたいから貰ってくよ!それと、森さんも久し振りです!エリーは何時も通り可愛いね!養子に欲しいよ!」



……首領室の時間が止まった。



「え、ミズハラ!?」



始めに反応したのは森の異能であるエリスだ。



「よよ!エリー!我さ、死んだ事になってるみたいなんだよね!」

Aは床に絵を描くエリスに寄っていく。


「中也君」



だが、それを森が制止する。



「うげ、」

気付いた時にはAの肩を中原が触っていた。



直ぐに中原の異能、重力操作でAの躰は重くなる。簡単には動けないほどに。



「さて、君は誰だい?」



森は一応確認した、一応、だ。



「森さん、我を忘れたんですか!?我は水原Aですよ!四年前に死んだ水原Aです!」


「…はあ」

森は眉間の(シワ)を指で(ほぐ)す。



「中也君、君にも見えてるかい?」


「はい、首領。四年前、死んだ時とあまり変わってない水原Aは私達の前に立っています」



森の問いに中原は答えた。



「…君がマフィアの給湯室で大爆発したのは如何してだっけ」


「ん〜、あぁ。ありましたね。確か中原と太宰と酒を飲もうとして、酒の摘みとしてゆで卵が食べたくなったんですけど、ゆで方が判らなくてですね。電子レンジで温めたら、茹でと同じになるのでは、と思いまして…」



Aは過去に太宰と中原と酒を交わす時に摘みが欲しいと思い、ゆで卵を電子レンジで温めた事がある。

結果、ゆで卵は爆発し、それに吃驚したAは持っていたワインをコンロに流してしまい大火災。


それはそれは大変怒られた。



「あっれ、最後どうなったけ、中原。我、あのワイン飲んだ記憶ないんだけど」


「「…本物だ」」

三人の声が重なる。



こんな奇行を真似できる(やから)は世界に一人たりともいない。

故に、此奴は正真正銘の水原Aだ、と三人の心は一つになった。



「それより、酒欲しいよ、中原」



そんなトコロも本物である。




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西方の小競り合い鎮圧はなかったことに(土下座)

元カノは褒められない。→←元カノは丸腰じゃない。



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シュピーゲルアイ - 大好きです。更新待ってます。 (4月9日 21時) (レス) @page37 id: af33028691 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ - 好きすぎます (2月20日 3時) (レス) @page37 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
米粉めこ - 最高です!面白すぎて腹筋こわれましたwww (12月10日 18時) (レス) @page36 id: 29094487c6 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - こういうお話好きです!続き待ってます!!! (2022年9月18日 16時) (レス) id: f16cf667ce (このIDを非表示/違反報告)
遠藤氏(プロフ) - 三斗(トリップ願望者)さん» 自分も笑ってこようって思いまして、入社試験の回を読もうと思ったらどれが入社試験の回なのかわからず、どうしてこんなサブタイにしたのか後悔してますwww (2022年7月30日 18時) (レス) id: d7905a84e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:遠藤氏 | 作成日時:2020年5月13日 20時

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