【文スト】 太宰の元カノはアホ過ぎる 【太宰治】

元カノは何も察せない。 ページ6

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それからAはまた太宰に圧をかけられた。


そのまま、如何いうワケか太宰とAは外へ出た。

ホント、如何いうワケか。



「太宰、我、死んだ事になってるの？」

Aは隣を歩く長身美形に云う。


「ああ、水原はどうせ死んでる、と三日で君の騒動は終わったよ」



太宰の云う通りであった。


Aが消えたのはマフィア専属情報員の坂口安吾が消えた翌日の事だったが、

Aはどうせ死んでいるよ、と太宰がデマを流し、戸籍上死んでいる事になっている。



「待てよ、太宰。って事は我は今、死んでいる？」


「まあ、そういう事に…」



太宰は隣に立つ女性の満面の笑みを見た瞬間、後悔した。



「やった！なら、我が何をしても死んでるから罪に問われないじゃん！！よし、マフィアに突(突撃)ってくる！」

ありがとぉ〜！、と走っていくA。



それを呆然とした表情で見る太宰。


太宰は吹っ切れた。

あんな奴を気にしてたら命が幾つあっても持たない。



「…虎、探しますか」



太宰はAが走り去っていった真逆の方向を歩いた。



＿＿＿水原が行方不明ですか！？


＿＿＿そうなのだよ、A君の事だからジャングルに残されても大丈夫だけどねぇ、一応。


＿＿＿…水原は死にました、絶対に。



太宰は昔の事を思い出した。


ミミックとの抗争の中に巻き込みたくなくて、死んでほしくなくて、態と死んだという事にした。

優しさ、太宰は水原を大事に思っている。




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