【ヒロアカ】神隠し少年【男主】 (ページ2)

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▽少年の"個性" ページ2

「ボクというオトモダチがいるのに、
お外なんかに出したら、他の子と仲良くなってしまいます……」

そう言うと少年は、しょんぼりとした様子で
目線を下に向け話しを続ける

「だから閉じ込めるんです、オトモダチを捕られないように
ボクとオトモダチになれば、ボクの世界で一生遊んでいられる」

"悲しいことなんて何一つ無いんです！"
少年はそう言うとバッと顔を上げ、狂気に満ちた笑顔で話を続ける

「此処に入れば、沢山オトモダチが出来ると言われました！
それに皆さんの力になれると！」

「……閉じ込めた奴は出れるのか？」

死柄木が少年に問うと、少年は少し嫌な顔をして男の質問に応えた

「……一応、出ることは出来ます
ですが折角のオトモダチを出したくありません」

少年はボソボソと何かを言った後、
自身の"個性"について詳しく説明をし始めた

「ボクの"個性"は、先程言った通り
人をボクの世界に閉じ込める"個性"で、閉じ込めたら行方は誰にも分かりません
まるでその場に居なかった様に消えて、ボクの世界に行きます」

「"神隠し"みたいな感じですね」

「！ふふっそうですねぇ、ぴったりです！」

黒霧と少年が軽く会話をしていると、
何か考え付いたのか、死柄木が座っていたソファから立ちあがり
ニヤリと不気味な笑顔を見せた