第四十三話 決着 ページ3
×××
｢逃げてる逃げてる｣
｢アキャキャ！｣
二人の
───･･･ﾀﾞｯ!!!!!
卯月は力強く地面を踏み込み、敵との距離を一気に離す。
意外なことに岩の敵の方が動きが速く、全身が燃える敵より先に出る。(･･･好都合)と卯月は思う。
───･･･ﾀﾞｯ!!!!!
卯月は今度は敵との距離を一気に詰めた。一瞬、敵の動きが怯んだ。その隙に卯月は岩の敵の
岩の敵の重心がグラッと傾くと、自身の重みで後方によろめき、そして･･･｢アギャッ!!!?!｣
全身が燃える敵を押し潰すように倒れた。途端に｢あ゛あああ!!!!?!熱い！熱い熱い熱゛いぃ!!｣と、岩の敵が悲鳴を上げる。
(･･･ある程度の熱さにゃ耐性あったみてえだが、流石に直焼きは耐えられねえみてえだな)
突然の事に冷静さを失った燃える敵は�犖沈��瓩鯣�動したまま岩の敵の下で暴れている。骨でも何本か折ったのかもしれない。その痛みでか、むしろ火力が上がっている。岩の敵は呻き声を上げながら死に物狂いで身をよじり燃える敵から離れたところで、二人ともぴたりと動かなくなった。
卯月の足元には既に十数人の敵がのびていた。辺りに敵の姿はない。しかし、卯月はまだ安心することはできなかった。こいつらがまたいつ動き出すか分からない。先日のヒーロー基礎学でオールマイトが言っていたように、｢敵が勝利を確信したときはヒーローにとって大きなチャンスとなる｣のなら、その逆もまた然り。まだ、勝利を確信するには早い。
しかしながら酸素が限られているこの状況で、ここに長い時間滞在するのは望ましくない。
現にバクバクと激しく波打つ心臓は今にも破裂しそうで、十分に酸素が行き渡ってない頭は酷く痛んだ。酸欠の症状だ。早くここを出なくては。そして一刻も早く安全な場所へ。
卯月は出口を目指して駆け出した。出口の場所は分からないが、端に沿って進めばいずれ辿り着く筈だ。───･･･しかし、
｢あ゛ーッくそ｣
卯月は歩みを止め頭を掻きむしった。そして溜まっていた息を全て吐き、すぐさま駆け出した。袖で口元を覆い、できる限り火の粉を避け、振り払い、そして───･･･
未だ敵と戦闘中のクラスメイトの元へ向かった。
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はちすか(プロフ) - 進撃のBAKAさん» コメントありがとうございます。長らくお待たせしてしまい、申し訳ございません。少しでもご期待に添えられていたら幸いです！ (4月11日 18時) (
レス) id: f41d8d2abb (このIDを非表示/違反報告)
進撃のBAKA - え、え、え、え、え、続きがめちゃくちゃ気になるんですけど〜？！ 更新待ってます！！ (3月25日 22時) (レス) @page17 id: c9bdcb4418 (このIDを非表示/違反報告)
aiai2053(プロフ) - はちすかさん» http://uranai.nosv.org/uploader/common/1/4/a/14ad8adca9490bf0f60b5758c775b67b.jpgうまく貼れてなくてすみません！ 応援してます。 (3月5日 16時) (レス) id: 5392177912 (このIDを非表示/違反報告)
はちすか(プロフ) - aiai2053さん» 私の媒体に問題があるのかもしれませんが、今一度URLの確認をお願いいたします。もうほんとに！aiai2053様の絵を拝見させて頂きたいのです🥲 (3月5日 13時) (レス) id: 546923ce00 (このIDを非表示/違反報告)
はちすか(プロフ) - aiai2053さん» コメントありがとうございます。わああ何とお礼を言ったらいいか･･･ありがとうございます！嬉しい限りなのですが、何度試してもページが開けず、｢ページがありません｣と表示されてしまいます･･･。 (3月5日 13時) (レス) id: 546923ce00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちすか | 作成日時：2022年8月13日 19時
