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29話 信用 ページ31

夕雅side


話すつもりなんて、無かった。けど、我慢できなかった。まだ、何もされていないのに。


…佳兎の、分からないものが怖い気持ちが、分かった。


何をされるか、分からないのが、怖い。だから、心を無視しようと


思ったのに。じいちゃんが、ころちゃんさんを連れてくるから。


ころちゃんさんが、受け入れようとしてくれるから。


…涙が溢れて、気持ちが、抑え切れなくなって、


ころちゃんさんに、全部、話してしまった。


俺が、抱えなきゃいけないものなのに。…弱いな、俺。


こんなんで、佳兎のことを救うなんて、無理に決まってる。



こ「…今、夕雅くんが何を考えてるのかは分からないけど…

 夕雅くんは、佳兎くんの支えになれてると思うよ。

 君は、佳兎くんはるぅとくんがお兄さんになってから変わり始めたって

 言ってたけど、それを見守ってくれてた君がいた。

 それに、唯一、友達って呼べたんじゃない?佳兎くんにとっても。」

夕雅「俺なんか、

こ「俺なんか、じゃなくてさ。ホントに。佳兎くんが

 友達って言って話してくれるのは夕雅くんのことだけだよ?

 きっと佳兎くんも無意識なんだと思うけど。

 だから、二人はお互いに知らない間に助け合ってるんだと思う。

 佳兎くんに、言わないの?視線の正体…ストーカーがいたことと、

 秘密が、バラされちゃうかもしれないこと。」

夕雅「言える訳、無い、じゃないですか…」



佳兎のことだから、自分のせいにする。そんなの、嫌じゃん…


それじゃあ、佳兎を救えたことにはならない。



こ「言えると思うよ、夕雅くんと、佳兎くんの関係なら。

 何でだと思う?それはね、二人の仲の良さと、

 ホントはお互いのことを凄い信頼してるのが分かるとこと、

 お互い、心配し合える、そんな二人だから。

 僕はそう思ってるけど…僕の意見だけじゃ、信用できない?」



ころちゃんさんが、意地悪な聞き方をする。俺が、ころちゃんさんのことを


信用できないはず無い。それを、ころちゃんさんも、分かってる。



夕雅「分かり、ました…佳兎に、話します。」

こ「偉いね、夕雅くん。」

夕雅「そんなこと、ないです。…ころちゃんさん、

 本当に、どうも思わないんですか?こんな、俺のこと。」

こ「夕雅くんは、夕雅くんでしょ?僕を、凄い信用してくれてる子。」



…やっぱり、ころちゃんさんは最強、だ。

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hello - 体調に気を付けて頑張ってください! (8月6日 21時) (レス) @page39 id: 225059d348 (このIDを非表示/違反報告)
カカシ(プロフ) - 続き見たいです‼️長ーく待ってます! (2022年1月29日 23時) (レス) @page39 id: 21f3ca7819 (このIDを非表示/違反報告)
柚木唯月(プロフ) - おつかれ様です作者様!さん» コメありがとうございます。うちの高校、前期後期?みたいです。赤点回避できたかは全てのテストが帰ってきてからお伝えします (2021年6月15日 23時) (レス) id: 9b9bd0c342 (このIDを非表示/違反報告)
おつかれ様です作者様! - 私…期末テスト始まるんですけど。早すぎません? (2021年6月10日 21時) (レス) id: 3429c88509 (このIDを非表示/違反報告)
柚木唯月(プロフ) - なえさん» ありがとうございます!更新再開は中間考査が終わってからになってしまうかもしれませんが、徐々に更新しようと思っていますので、これからもよろしくお願いします_ _)ペコリ (2021年5月27日 23時) (レス) id: 9b9bd0c342 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚木唯月(元:美術部) | 作成日時:2020年11月29日 13時

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