【すとぷり】嘘の仮面を貼り付けて。

18話　視線 ページ20

貴方side


何だろう…放送の日から見られてる気がする…


どこにいても、誰かに見られてる気がする…こういう、正体不明なの、本当無理…



夕雅「佳兎〜？部屋の写真は？」

『え…？ああ、忘れてた！』

夕雅「もう佳兎の家突入していい？」

『ダメに決まってる。僕の家じゃないのに…』

夕雅「もうお前の家でもあるだろー」



こんなバカみたいな話をしている間も、視線は続いていて。


夕雅も、完全に気づいてるから、なんとかなる、かな…？



夕雅「んじゃ、俺んち帰ろ？遊んでもいーだろ？」

『うん！何する？』

夕雅「スマブラ。」

『おっけー。』


――――――――――――夕雅side


夕雅「で？あの視線に心当たりは？」

『気づいてた？』

夕雅「当たり前だろ？どんだけ一緒にいたと思ってんだよ。

　3日くらい前から顔色悪いんだよ、お前。

　あんま分かんないから、俺しか気づいてないだろうけど。」

『僕って夕雅にだけは隠し事できないね。』

夕雅「話し逸らすな。」



…待てよ？すとぷりの新メンバーくん…情報ほぼ非公開。


料理上手で気配り上手。成績優秀運動神経抜群。


分からないものに人一倍敏感。好きな色が黒…あと、高校生。


…ほぼ一致。で、急にすとぷりについて聞いて来た。


家に入れてくれなくて、しのんくんはるぅとさんの弟。


で、しのんと言う名前。佳兎の元の苗字は篠芽…


しかも、謎の視線に悩まされ始めたのは前回の日曜の放送から…


完全一致。この間、俺が職員室に行ってたのは、


佳兎のことを聞くため。引き取ってくれた人の身バレがどうのって


内緒で先生に聞いた。つまり、苗字がるぅとさんと同じになったから…？



夕雅「佳兎の秘密、分かったわ俺…」

『…え？』

夕雅「すとぷり新メンバーしのん。」

『…やっぱり？夕雅って、僕のことよく知ってるし、

　すとぷりのこと詳しいから、バレちゃうかなって思ってた。』

夕雅「そっか。なら、良かった…って、問題解決してねーじゃん。」

『…でも、僕も分からないよ？夕雅みたいにバレちゃったかな？』

夕雅「それはない。…でも、一つ心当たりはあるから。

　大丈夫だって。俺が解決する。」

『夕雅には僕、頼ってばっかだね。』

夕雅「そんなことねーよ？俺の秘密、知ってんの佳兎だけだし。」

『役に立ててるなら、良かった。』



俺の誰にも言えなかった秘密。佳兎だけは知ってるからな…

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