【すとぷり】嘘の仮面を貼り付けて。

17話　会議 ページ19

貴方side


よく分からないものが苦手。放送で言ったのは、本当のこと。


すとぷりの人たちは分からない。ﾓﾌﾞ1とかのことは分かるのに。


何で、分からないんだろう。それが、怖い。


だって、分からないってことは、どうにもできないってこと。


明確な対処方法が無い中で、どうすればいいの？


…だから、分からないものは、苦手。非科学的な物も、かな…？



る「佳兎く〜ん？あのー？」

『えっわ、るぅとさん、どうしたんですか？』

る「いえ…ぼんやり、していたように見えて。」

『…そうでしたか？すみません…』

る「初めての放送で疲れちゃったのかもしれないですね。

　今日は早く寝ちゃった方がいいんじゃないですか？」

『…そうします。じゃあ、おやすみなさい！』

る「おやすみなさい、佳兎くん。」



こういう時は、寝ちゃった方がいい。寝たら忘れる、


なんて非科学的なことは信じてないし、今までだって忘れられたことは


無いけど、寝ちゃった方が、すっきりする…よね？


――――――――――――るぅとside


る「もしもし…はい、佳兎くんはもう寝ました。」

な「そっか。じゃあ、今から××にこれる？」

る「分かりました。すぐ向かいます。」



昨日の昼間。僕となーくんとジェルくんは見てしまいました。


佳兎くんは何かを我慢しているってことが、はっきりとわかる場面を。


勿論、普通に考えたら両親の死のことじゃないかってなる、けど…


それだけではない、気がして。メンバー内で共有しておこう


ってなったんです。それに、僕となーくんが始めて佳兎くんと会った時。


あの時感じた違和感は、やっぱり本当だったんじゃ…


――――――――――――


る「と、いうわけなので、皆も佳兎くんのことは一応見ておいて下さい。」

な「それと、俺と佳兎くんで朝ごはん作った時、俺達は味方だからって

　言ったんよ。そしたら、一瞬言葉に詰まってて、本当に、一瞬だけ、

　苦しそうな表情になってて。何か、辛いことを隠してるんだと思う。」

こ「おっけー。泊まる時僕同じ部屋だし気を付けてみる。」

さ「俺も。仲間って大事だし。」

ジェ「任せとき！俺だって見てもうたしな。」

莉「何かあるなら、助けてあげたいもん。」

る「ありがとう、ございます！」



皆、本当に佳兎くんの味方なんですからね…？


僕だって、家族なんですから…そういえば、家族って言った時も、


違和感があったような…？

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