無力 ページ4
俺は崩れ落ちた。自分の無力さをこれほど恨んだことはない。なんでなんでなんで…っ。地面に額を擦り付けて泣いた。自分は、なんて弱い人間なんだ。
爆豪「っ…ぅ……ぁ…う……」
そのあと俺は情報聴取のため、警察署へ連れていかれた。雄英高校2年、登坂Aが敵に連れ去られたとだけ伝え、重い足取りで家に帰った。
部屋に入り、ベッドに倒れ込む。今すぐにでも助けにいきたいけど、居場所が分からない。そんなとき、アイツはらどうするだろうか。居場所がわからなくてもなお、走り続けてくれるんだろうな。だったら俺は、どうするべきなのか。今すぐにでも、助けに行くべきだろうか。でも、それだと見つかる確率は少ないし、見つかったとしても殺されるだけだろう。
今、アイツはどしているだろうか。無事だろうか。傷つけられていないだろうか。殺されていないだろうか……？ふと恐怖を覚える。でもすぐにその考えを塗り替えるように頭を振った。…Aは無事だ。無事かなんて分からない。でも、そう信じるしかなかった。
爆豪母「勝己ご飯ー！！！」
食欲がない。不安と恐怖で押し潰されそうだ。…一番怖くて不安なのは、アイツのはずなのに。ババアの言葉は無視してベッドに顔を押し付けると勢いよくドアが開いた。
爆豪母「勝己ィ！！ご飯っつてんでしょうが！！」
爆豪「いらねぇ…。」
爆豪母「……なんかあった？」
うざいことに察しのいいババア。うぜぇ。ほっとけよクソ。
爆豪「…なんもねぇわクソ……。」
自分でも驚くほど声が震えた。また、涙が出そうになった。
爆豪母「お腹すいたら降りてきなさいよ。」
優しいババアに、少しだけ感謝した。
また泣いて、苦しくなって。さすがにお腹が空いて、一階に行った。ソファーに座ってテレビをつけると先程の事件のことだった。『女子高校生一人が行方不明』、その言葉を聞いてヒュッと声が掠れた。
爆豪母「ご飯テーブルにあるからちゃっちゃと食べな。」
爆豪「………」
連れ去られたのは、アイツだけだったのか。なんでアイツが。これ以上自分を攻めるとどうにかなってしまいそうで、他人のせいにしてしまう汚ない自分がいた。
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廿 のの @ﾍﾟｱ画(プロフ) - 優月さん» 面白いだなんて…、ありがとうございます!!応援ありがとうございます！頑張ります！ (2018年3月31日 8時) (
レス) id: f36bf98a59 (このIDを非表示/違反報告)
優月(プロフ) - コメント失礼します！とっても面白いです！これこらも応援してます！ (2018年3月30日 17時) (レス) id: 9ef2096f62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：廿 のの x他3人 | 作成日時：2017年12月17日 18時
