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「もしもし?」
新『あ、今大丈夫か?』
電話の相手は新一だった。
「うんまあ。むしろタイミング的に助けられたかな。」
あのままいたらまだからかわれてるに違いなかったことだろう。
「んで?要件は何?」
新『あーいや、今度の週末にみんなでキャンプに行くんだけど、Aもどうかなって。』
「え、何言ってんの?それって蘭たちもいるんでしょ?だったら私がいたらおかしいでしょうが。今の状態じゃ他人も同然なんだから、、」
わかっていることだけど、自分で言って結構傷ついた。
新『だからだよ。他人として会わなきゃならないのは辛いかもしれねぇーけど、その場で友達として一緒にいるのも悪くねぇーだろ?』
ああ。新一、気づいてたんだ。
ほんとは蘭や園子と一緒にいたいってこと。
「でも、どうやっていくの?」
他人である私がまず一緒に行けるわけがない。
新『阿笠博士の仲のいい知り合いとしてならどうだ?それなら違和感ねぇーだろ。』
「た、たしかに、、」
実際めちゃくちゃお世話になってるし、なにより哀好きだし←
新『1人だと心細いと思うから他にも誘ったらどうだ?会ってすぐに蘭たちとずっと一緒にってのも大変だろーし、仲良い人がいた方がいいだろ』
新一って心理学者だっけ?
むしろそういうの疎くなかった?
「そうね。一応誘ってみる!次の週末だよね?場所は?」
新『ああ。場所は静岡にある園子の別荘だ。』
「わかった!じゃあ詳しくはまた今度ね!」
通話が終了する
ほんとどこまでいいやつなんだよ。
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作成日時:2019年6月2日 22時