【薄桜鬼】トリップした冷酷&クール少女！？ (ページ33)

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参拾弐ページ33

貴女「...！すまない、少し席を離す。葵、小鈴、隠れるぞ」

葵「え？」

小鈴「？...！いいから」

葵「う、うん」

貴女「...行ったか」

葵「...そうみたい」

小鈴「しかし、何故局長が...？」

貴女「...さぁな」

小鈴「取り敢えず、今日はもう此処に居ないほうがいいですね」

葵「うん。千鶴ちゃんの容体も気になるし」

貴女「...其処の！殿様に、急用が出来たので、帰りますといっておいてくれ」

女「あ、はい。分かりました。では、合わせるのはまた後日ということですね」

貴女「何度もすまない」

女「いえ。有難う御座いました」

貴女「...じゃ」
ﾀﾀｯ

貴女「行くぞ『風よ』...」
ﾌﾞｱｯ

小鈴「...A、大丈夫ですか？」

貴女「あ、あぁ」

葵「って、滅茶苦茶顔色悪いじゃん！今日はもう寝たほうがいいよ！」

貴女「いや、今夜は行かなきゃ行けないところが...」

小鈴「では今夜まで寝ていてください」

貴女「...分かった」

小鈴「...A、大丈夫でしょうか？」

葵「最近、力を使うのに扇を使わなくなってるし...いつ力が暴走するか...」

小鈴「はい...」

ー夜ー
貴女「行ってくる」

小鈴「A、くれぐれも、力を使うときは扇を使って下さいね！」

貴女「...あぁ、分かってる」

葵「絶対だからね！」

貴女「あぁ『風よ』」
ﾌﾞｱｯ

貴女「...やっぱり居た」

風間「...お前か...」

貴女「言っとくけど、千鶴は此処に居ないよ」

風間「なんだと...？」

朝霧「...それはどういう意味でしょうか」

貴女「どういう意味も何も、言葉の通り。千鶴はもう新選組には居ない。まぁ、あの子の意思で戻る事はありえるけど」

不知火「...だとよ」

風間「...居場所をはけ」

貴女「...それは出来ない」

朝霧「何故です？」

貴女「...ならこっちも聞くけど...好きでもない男に、それも自分の血統ばかり気にしている男にずっと追い掛け回されている女の子を放って置くか...？」

不知火「...しかしよぉ、お前もつい最近までは風間に手を貸してたじゃねぇか。どういう風の吹き回しだ？」
ｶﾁｬｯ
貴女「...どういう風の吹き回し...か...強いて言うなら、【私は風だ。常に辺りを彷徨っている。風は自由だ。誰にも風は掴めない。捕らえることは出来ない...それが風。そして私】...だな」

風間「...それで俺からあいつへ流れたのか...？」

貴女「...あぁ。というか、お前から見て私はどう見える...？」

風間「紛い物の鬼。穢れた女鬼」

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