スノー・クリスマス【浦/島/坂/田/船】 (ページ4)

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あっけにとられる、というのはこういうのを言うのだろう。あの折原さんがいつもは優しい折原さんが目の前で「あのクソ上司っていうたらもうなあ」終いには「ほんまにぶちころしたろか」とまで言っていた。

あまりの口の荒さにあっけにとられているとそれに気づいた折原さんは軽く笑って「仕事以外はこんな感じなんですよ～」と言っていた。

するとしびれを切らしたのか三人の方、いや、二人の方が寄ってきた。赤い髪の人がすごい形相で「一緒にええ？」と聞いてきたのでちらっと折原さんを見ると爆笑していた。いやいや、折原さん爆笑しすぎ！！赤色さんその顔やめて！！

はっとしてすごい形相ながらもふわふわした雰囲気の赤色さんに「どうぞ」と言うと隣に居た緑を基調とした服を着た人も一緒に座った。赤色さんはなぜか嬉しそうに私の隣に座った。

「ごめんなぁ」

『いえ……』

「名前、何て言うん？」

「坂田、急に失礼だろ」

『大丈夫ですよ。Aです。』

「ほぉー、俺、坂田！」

『折原さん、どうしてこんなにふわふわしてるんですかね、折原さんとは違ったふわふわです。』

「ようわからんけど、仲良くしてやってください」

「うらた。」

『もちろんです。う、うらた？』

「名前、うらた。」

何故か照れながら「うらた」を連呼する(おそらく)うらたさんはきっと世で言う『ツンデレ』というのだろう。可愛い。

三人が楽しそうに話をしていたのでふいっと窓側を見ると紫、志麻さんがこちらを見ていた。目が合うとすぐに逸らされてしまったが、スマホをいじりだし、私のスマホがﾋﾟｺﾝｯとなった。