愛したヒトの殺し方《セブルス・スネイプ》 (ページ11)

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クディッチページ11

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朝から生徒達が騒がしい。
それは、スリザリン生徒も例外ではなく。

そう。今日は、クディッチの試合がある。
グリフィンドール対スリザリンだ。
だがこの試合は、グリフィンドールを応援する生徒が多いだろう。
(最近はスリザリンばかりが優勝しているが、今年は頼みの綱とも言えるあのハリー・ポッターがいるのだから。)

試合開始の合図と共に、選手達が箒に跨がり空を舞う。
誰もがグリフィンドールの優勝を望み、その瞬間を逃すまいと目を凝らした。
...私も、ポッターを見つめた。

箒に跨がり俊敏に飛ぶ姿を見れば見るほど、あの忌々しいジェームズ・ポッターに見えてくる。
だが、瞳はあの美しいリリーとそっくりなのだ。

リリーの為に守ると誓ったが、正直、ポッターの姿がジェームズ・ポッターと重なって見えると、ヘドがでそうになる。

私がそんな事を考えている時、事件は起きた。

「___ｯｯ！！」

ポッターの箒が、不規則な動きを始めたのだ。
ポッターには一応(あまり認めたくはないが)箒に乗る才能があるので、呪いを掛けられていない限り、あんな動きはしない筈なのだが。

...呪い？

バッとクィレルの方を見た。
クィレルは何やら、一点を見つめながらブツブツと呟いている。
その一点とは...ポッター。

思わずクィレルの言葉に耳を澄ませた。
...小さくてはっきりとは聞き取れないが、これは...！

「___ｯ～～～～～～～～～っ」

直ぐに反対呪文を唱え始めた。
ポッターの動きも、さっきよりかは大分ましになったが、それでもまだ不規則に動き続ける。