SCARS～Junta.N.～ (ページ8)

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day8 ページ8

junta side

『はぁー楽しかった！』

陸の方で一日遊びつくし。

満足そうなA。

可愛いやっちゃなぁ笑

『え、何？！

なんか笑ってる、、』

淳「いやぁ～可愛いなぁって」

『すぐそういうこと言う！』

本当にこれが「死」への旅なのか？

それくらい幸せに満ちていた。

『淳太くん、なんか落としたで？』

と、言うA。

「なんや」って振りかえったらまるであの時を思い出せと言わんばかりに、
深紅色にところどころ染まった犬のキーホルダーが落ちていた。

5年前のあのできごと。

俺は一生忘れへん。

そしてそんなぼくが今こんなにも幸せを感じていていいのだろうか。

あの時俺はこのことを背負い続ける覚悟でこれを拾った。

あの血の海から。

俺がシーサーで濱ちゃんがゴーヤを。

濱ちゃんはあの時、「正義は時に間違った選択肢も選ばなければいけない」
といった。

俺はそんな覚悟なんかできひんかったし、正しいことすら言われへんかった。

きっと今が償い時なんやろうな。