SCARS～Junta.N.～ (ページ2)

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your side

「とてもつまらない人生だった。」

坊っちゃんの話のように恥が多いわけでもなく、無鉄砲な性格でもない。

親譲りのものは何もなく。

兄弟や周りの人からいじめられるわけでもなく。
無視されていた。

本当につまらない人生だった。

親が敷いたレールを走らされ。

脱線したら怒られ。

運行がいい妹の方が可愛がられ。

「家に恥を掻かせないよう」と毎日レールの上を走り続けた。

友達なんていつの間にかいなくなってた。

周りからはつまらないやつと認定されたのか、無視され。

それを親に相談しても「お前が悪い」と言われ。
殴られ。

妹はバカにしたような目で見て無視する。

母親は妹を甘やかし。

できの悪い姉だと言われ。

正直、「つまらない人生」には諦めがついていた。

そんなある日。

勉強をもっとさせるために、
監視の役目含めて家庭教師を親は雇った。

それ以降親と妹はよく家から離れるようにになった。

まぁ、いなくていいやつが消えて嬉しかった。

淳「Aちゃんでええかな？呼び方」

『なんでもいいですよ。』

普段は呼ばれても「お前」やし。