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3話 ページ3
そう答えを返すと目の前に立つ外道な人間はにっこり笑った。
「そうか、お前ならそう答えてくれると思っていた。危うくまた粗大ごみができるところだった。」
こいつが私達を信頼していないことは明らかである。
「明日、10時からお偉いさんに性能を見てもらう約束をしてるんだ。遅れるなよ?」
どんな人かなんて気にならない。
どうせこんな所で売られている私を買い取る人なんて、汚い社会で働いている人間しかいない。
「かしこまりました。最善を尽くします。」
「是非そうしてくれ。話は以上だ。」
礼を返し、訓練場所から出ていく。
この場所ともお別れ。また新しい地獄が始まる。
どっちにしろクズな人間なのは変わらない。
もうこの何も無い刑務所のようなどす黒い天井を見ることはないのだろうか。
明日が早く終わりますように。
そう思いながら目を閉じた。
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作者名:十六夜家。 | 作成日時:2024年3月17日 20時