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一通り朝食の準備を終えて、寝室を覗くと翔くんは気持ちよさそうに眠っていた。
翔くんが眠っていることを確認して、ベッドの端で翔くんを眺める。
お願いだから、俺の前からいなくならないで。
そうじゃないと、俺何もできなくなっちゃう。
テレビで頑張る君が、俺の活力源になっているから。
そう願っていると、瞼が重くなった。
重くなっていく瞼に逆らえず、俺はベッドに頭を預けて寝てしまった。
＊
かすかに意識が浮上して、目を少し開ける。
ベッドの端で座りながら寝ていたのに、俺はベッドの上で仰向けになっていた。
背中から伝わるぬくもりを感じて――
翔くんが寝室にいないことに気付いた。
バッと起き上がり、リビングに行くと、何かを読む翔くんの背中が見える。
おはよ、と声をかけると、ビクッと過剰な反応をして、翔くんは振り向いた。
おはよ！と焦ったように、大きな声で挨拶を返される。
「すごい仕事熱心だね」
「い、いや、そんなことない……」
「でも今日仕事休みだって昨日翔くん言ってたよ」
「……俺昨夜のこと全く記憶にないんだけど」
神妙な面持ちをして、翔くんはスマホを取り出した。
その刹那、え、と驚いたように目を張った。
「どうしたの」
「ねえ、俺なんかおかしいんだけど」
その手帳も、ファイルも、このスマホも、と続けた翔くんは、けれど閉口した。
「ねえ、どうしたの」
もしかしたら、何か手掛かりが掴めるかもしれない。
そう思って、しつこく聞いてみるけれど、何も答えてはくれない。
こうなったら、マネージャーに聞くしかない。
俺は寝室からスマホを取り出して、こないだ登録した番号を押した。
「誰に電話してるの？」
「きみのマネージャー」
「やめて！！」
声を荒らげて、俺のスマホを奪った。
「なんで！？」
「今日も仕事なんだよ！たくさんの人に迷惑かけたらいけないんだよ！」
「だから今日は休みだって、昨日言ったでしょ」
「やっぱり、おかしいと思ってた！俺今夢の世界でも入り浸ってるのかな、そうじゃないとこの状況の説明がつかない！」
「は？何言ってるの？」
「スマホには11月27日って書いてあった」
11月27日？まさに今日のことだ。それがどうしたんだ？
訳が分からなくて、首を傾げた。
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はづき(プロフ) - かおりさん» こんばんは。ご覧になりましたか！私はあの映画の二人は最終的にですけど幸せな人生だったと思っています。しかしとても切ないお話でしたよね。。櫻井くんと大野くん幸せになって欲しいですよね。櫻井くんの人生に幸あれ！と思いながら書いています笑。 (2019年9月16日 12時) (
レス) id: 9ca762563c (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - こんばんは。更新ありがとうございます。ブラピの映画を観ました。なんとも切ない気持ちになりました(;_;)このお話の櫻井君と大野君が幸せになれますように…。映画の2人も幸せだったのかなぁ…。 (2019年9月11日 21時) (レス) id: 31a0e94711 (このIDを非表示/違反報告)
はづき(プロフ) - かおりさん» 嬉しいです！コメントありがとうございます！ (2019年8月3日 21時) (レス) id: 643d79763c (このIDを非表示/違反報告)
はづき(プロフ) - かおりさん» かおりさん、こんにちは！そうです、ブラピ…のやつです。ぜひぜひ！この作品の奇病はどちらかというと小説の方がほぼ近いのですが、映画もオススメします。好き嫌い分かれそうだなと思いますが私は好きです！夏休み間のみの毎日更新なのですが、楽しみいただけたら (2019年8月3日 21時) (レス) id: 643d79763c (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - こんにちは。毎日の更新ありがとうございます。映画ってあれですよね、ブラピの…。知ってるけど観たことがなくて。でもこの作品で興味が湧いたので、観てみようと思います。 (2019年8月3日 10時) (レス) id: 31a0e94711 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はづき | 作成日時：2019年4月27日 20時
