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「智くん、そろそろ寝ない？」
「そうだなー」
いつの間にか俺の誕生日は終わって、２７日が始まっていた。
「翔くん、ベッドで寝ておいでよ」
「はっ、いや、それは智くんがベッドで」
困惑した顔すらかわいくて、この人すごく描きがいがあるなあとか。
どうでもいいことを考えて。
でも翔くんの方が俺なんかよりよっぽど疲労困憊しているからベッドで寝て欲しいんだ、と力説する。
「おれ、最近寝れてないんだよ」
「不眠症？」
「いや、そういうわけじゃないんだけど！」
「とにかく寝ようよ翔ちゃん」
「いや、あの、ほんと眠くないんだけど」
「はーーい」
最終的に力ずくで翔くんをベッドに押し込んだ。
まだ眠くないんだけどー！と扉の向こうから聞こえた。
最後まで不満そうだったけど、これで少しくらい疲れが取れたらと願う。
朝食の準備をするためにリビングに戻ると、
壁に立ててあった翔くんの鞄が倒れて、中身が床に散らかっていた。
結構な量のプリントがファイルに閉じてあって、その表紙に７月３日�，判颪�れてある。
「すげえな……」
思わず漏らしたのは、感嘆の声だった。
�◆↓�とそのファイルの中身がどんなものか、見ちゃいけないような気がして、最後まで見ずに鞄にしまった。
そのファイルの下に埋もれていたのは、こないだインタビューの時に見た手帳だった。
数年前から同じ手帳を見ているので、多分このブランドが好きだろう。
仕事できる人間をイメージさせるその手帳は７月のマンスリーページが丸見えの状態で埋もれていた。
軽く目を通すだけでも分かる７月の仕事量のえぐさに戦慄を覚えた。ブラックじゃないか。
そう思うのと同時にあることに気付く。
７月３日 病院
その文字だけ、緑色で、他の字面と比べて力強く押して書いているのが見て取れた。
「あ……そういえば」
さっき翔くん、最近眠れてないって言ってた。
――察してしまった。
「そっか、どうしよう」
８月のあの日、倒れるように眠った翔くんを思い出す。
ピースがぴたりとはまるのを感じた。
「ずっと眠れてなかったんだ」
でも。
それなら、翔くんのマネージャーの言っていた「姿を消そう」は、
翔くんが言った『今５月じゃないの？』は、どういう意味なのだろうか。
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はづき(プロフ) - かおりさん» こんばんは。ご覧になりましたか！私はあの映画の二人は最終的にですけど幸せな人生だったと思っています。しかしとても切ないお話でしたよね。。櫻井くんと大野くん幸せになって欲しいですよね。櫻井くんの人生に幸あれ！と思いながら書いています笑。 (2019年9月16日 12時) (
レス) id: 9ca762563c (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - こんばんは。更新ありがとうございます。ブラピの映画を観ました。なんとも切ない気持ちになりました(;_;)このお話の櫻井君と大野君が幸せになれますように…。映画の2人も幸せだったのかなぁ…。 (2019年9月11日 21時) (レス) id: 31a0e94711 (このIDを非表示/違反報告)
はづき(プロフ) - かおりさん» 嬉しいです！コメントありがとうございます！ (2019年8月3日 21時) (レス) id: 643d79763c (このIDを非表示/違反報告)
はづき(プロフ) - かおりさん» かおりさん、こんにちは！そうです、ブラピ…のやつです。ぜひぜひ！この作品の奇病はどちらかというと小説の方がほぼ近いのですが、映画もオススメします。好き嫌い分かれそうだなと思いますが私は好きです！夏休み間のみの毎日更新なのですが、楽しみいただけたら (2019年8月3日 21時) (レス) id: 643d79763c (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - こんにちは。毎日の更新ありがとうございます。映画ってあれですよね、ブラピの…。知ってるけど観たことがなくて。でもこの作品で興味が湧いたので、観てみようと思います。 (2019年8月3日 10時) (レス) id: 31a0e94711 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はづき | 作成日時：2019年4月27日 20時
