検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:1,471 hit
Twitterでやっているジョジはなオールフェス用の小説です!
『君は本当に素敵な女の子だね』



私はあの人に貸して貰ったハンカチを眺めながら、彼の言葉を思い出した



ドクン、ドクン



何故かあの人の事を思うと、心臓が煩い



私はもやもやしている気持ちを紛らわそうと、ベランダに出た



そこには綺麗な星空が広がっていた



月に手を伸ばしてみた



手に持っていたハンカチが黄色く染まった様に見えた



まるで、あの人・・・ジョージ・クライの瞳の様な色だ



「・・・っ!」



訳も分からなく変な気持ちになってしまい、ハンカチをベランダの外に落としてしまった



「あっ!」



私は大声でそう言ってしまった



何も言わずに外に出たらルールーや家族の皆が心配するだろう



私はそう思ったから急いでベランダから出て自室に入った



「はな?」



私の部屋にはルールーが立っていた



「先程、凄く大きな声がしましたので見に来ました。どうしたんですか?」


「そんなに大きな声だったの!?めちょっく!ハンカチを落としちゃって・・・。だから、取りに行って来る!」



私はそう言うと、部屋から出ようと扉の前に立った



「待って下さい!」



だけど、ルールーに止められた



「どうしたの?」


「一人だと危険です。なので、私も行きますよ」



ルールーは優しくそう言ってくれた



やっぱりルールーは優しいな



でも、あまり迷惑を掛けたく無いから・・・



「大丈夫!一人で行く!」



私はそう言って部屋から急いで出た



うわぁー・・・寒い・・・!



夜風に当たって、手の指が悴んできた



早く帰ろう



確かハンカチ、ここら辺に落ちたよね?



でも、ハンカチは見当たら無かった



「可笑しいな・・・」



私はそう言ってからもう一度探してみた



下の方を探そうと座り込んでいたら、誰かの足が見えた



誰!?



「また会ったね」



視線を上げてみると、クライアス社の社長ジョージ・クライが立っていた



「何の用!?」



顔が何故か赤くなっていく



私はそれを隠そうとして、強く言った



「また君の顔を見たくなったんだ」



彼は微笑んでそう言った



嗚呼、また心臓の音が早くなる



ポロポロと何かが私の瞳から零れる



涙だ



「どうしたんだい?」



目の前にいる彼を見ていると涙が溢れる



何でかな・・・?



あの人はハンカチを私の目に当てた



そのハンカチは私が探していた物だった



「これ、落ちてたよ。君に貸したけど僕の物だから拾ったんだ。でも、もう少し君が持っていた方が良い」



ジョージ・クライは私の涙を拭きながら優しくそう言った



「要らないから・・・!」



私はプリキュアだから強く言った



「今はプライベートだ。だから、もう少し持っていて欲しい」



私は落ち着いて頷こうとした



だが、あの人はどこにも居なかった



あのハンカチには温もりが残っていた

ホムペを作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (12 票)

このホムペをお気に入り追加 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような占いを簡単に作れます → 作成

作者名:♪美桜♪ | 作成日時:2019年1月24日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。