本当に書きたい作品

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　自分の過去の作品を見ていて、本当に自分が書きたい作品、みんなに見てもらいたい作品って何なのかと思ってしまう。

　人気のない作品？

　評価が得られない作品？


　あからさまに自己評価を待っているような作品が多いことに、自分的にびっくりしてしまった。


　スランプというわけではないが、自分が本当に、本音で書きたい作品は何なのか。

　今伝えたいことは何なのか。


　心から訴えようとしていることは何なのか。




　現在二次作品としては、長編をいくつか書いているが、


　確かに評価を得られる＝作品を見てもらえる。


　それは願ったりかなったりなのである。


　でも、私の場合は、第一に自分の意志というか、魂そのものが入っていなければ作品は成り立たないなと正直思ってきた。


　パソコンで創る作品は確かに簡単で便利だ。


　だが、「本当に書きたいか？」

　と問いかけたとき、私はいくら時間がかかっても、キャラクターの個性や思考を十二分に出せるように作品をつくりたい。

　と思う。


　ぐっと世界観に引き込まれ、抜け出せなくなってしまうような……そんな世界を作り出したいのだ。

　それは二次作、オリジナルどちらでもあるです。


　キャラクターは勝手に暴れだす。


　だけど、それにある程度静止させ、抑制させ、ある程度方向性を示してやることが「書き手」だと思う。


　感情任せに書いていては彼らの個性を無駄にしてしまうだけだ。



　パソコンで書くことに「限界」を正直感じてしまった。


　ゆっくりだけど、自由に、そして、主人公が勝手に動き出さない……そんな作品を私は、ちょっとの間作り出したい。