[日替わり]茉莉花高校の短いお話[学パロ/実.況.者]

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今日は誰と恋愛する？ - 2024年5月12日

今日の彼：セピア(先生と生徒)

私は元来、大人の男性が好きだ。
同い年や年が近い男の子達よりも
落ち着いていて、包容力があるから。
そんなの、建前でしかない。
少なくとも、私の大好きなセピア先生に対しては。

見た目も良くて博識で冷静。
ここまでの要素が揃っていて、モテない筈がない。
それでいてノリも良くて、たまに見せる子どもっぽさが可愛らしく思える。
彼は正に、そんな人だった。
「YOUさん、おはよう。」
『あ、お、おはようございます…！』
何故か私にだけ下の名前で呼んでくる先生。
同じ苗字の人がクラスにいる訳でもない。
じゃあ、何故って？
私達、こう見えても付き合っていたりする。
彼は私に挨拶をした後、足早に
職員室に向かっていってしまった。
少ししか話せなかったけど、
とても心が暖かくなった気がした。
＜大人ぶってる＞とか、＜子供の癖に＞なんて言葉は、
もううんざりする程聞いている。
それでも、これが私の恋なのだ。
恋に職業や立ち位置など、関係ない。
年齢など持っての他。
誰に何と言われても、私はそう返してやりたい。
放課後、教室で二人きりの時間。
普段ならば、彼が軽音部の顧問でいなくてはならない時間。
『ねぇ、先生？』
「何？」
『私、たまに不安になっちゃうんです。』
「俺との関係を続けるのが？」
『…。』
「図星か。止めたければいつでも止めて良いよ。」
『え…？先生は私の事、愛してくれてないんですか？』
「いや、君の事は愛してるよ。でも、
嫌になった地点で、その関係は終わりだからね。」
『…はい。』
「でも今は、嫌にさせる気は無いけどね？」
『…私も、嫌になる気は無いです。』
抱き寄せられ、彼の匂いを感じ取る。
これがいけない事だと分かっていても。
いや、分かっているからかもしれない。
だからこの言葉は、私の方から伝えるの。
『セピア先生、愛してます。』
「俺もYOUの事、愛してるよ。」
そうしたら、彼は絶対にこう返してくれるから。

「君が高校を卒業したら、必ず迎えに行くからね。
それまでは、他の人に気持ちを移さないでよ？」

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