TVXQ　奏心な愛　1　～ユチョン～

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Aさんの診断結果

第50話：ありがとう、ユノ　～ユチョンside～
振り向くとユノがコンビニの袋を両手に持って立っていた。
そして、俺に抱えられているAさんを見て驚いた。

「…もしかして、お持ち帰りしちゃったの？」
「ち、違うよ！彼女は俺の知り合いで…そっ、そうだ！チャンミンも知ってる人だよ。」
「冗談だよ、何焦ってるの～(笑)。怪しいなぁ～。」
この状況でのユノの冗談は俺には通じなかった。

「みんなまだ起きてる？」
「ああ、たぶん起きてるよ。今、じゃんけんで負けてコンビニまで買い物に行ってきたんだ。」
苦笑いしながら両手の買い物袋を軽く上げた。

「部屋にAさんを連れて帰ったら大騒ぎになるかな？」
「う～ん(悩)。軽くパニックにはなると思うけど(笑)。」
「あ～～～どうしよう…。」
今の俺は思考回路がめちゃくちゃになっている。

「そうだ！僕の彼女に頼んでみようか？」
珍しくあたふたしている俺を見てユノが言ってくれた。
ユノの彼女は同じマンションに住む、年上のインテリアコーディネーター(※第３弾参照)。

ユノは携帯を取り出すと彼女に電話をし、状況を説明した。
「ありがとう。じゃあ今から行くね。」
携帯を切ると笑顔でオッケーサインを出した。

俺とユノで両脇を抱え、Aさんをユノの彼女の部屋まで連れて行った。

♪～ピンポーン～♪
「はーい。どうぞ。」
「すみません、無理言って…。」
「いいのよ。それより彼女をこっちに運んで。」
ユノの彼女はとても感じがよく、インテリアコーディネーターだけあってさすがにセンスのいい部屋だった。

「ここに寝かせてあげて。」
リビングの大きなソファベッドには、すでに毛布と枕が用意されていた。
俺はAさんをそっと寝かし、毛布をかけた。
気持ち良さそうな彼女の寝顔。
それを見るだけで俺の心は癒された。

「ユチョン君、後は私が居るから大丈夫よ。」
「…はい、よろしくお願いします。」
本当は朝まで付いていてあげたかったが、これ以上迷惑をかけるわけにもいかないので帰ることにした。

「じゃあね、ユノ。」
「ありがとう、助かったよ。おやすみ。」
「おやすみ。」
玄関で軽くハグをしたユノと彼女。
俺は、その幸せな光景がすごくうらやましかった。