TVXQ　奏心な愛　1　～ユチョン～

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Aさんの診断結果

第23話：小悪魔の誘い「Aさん、帰らないんですか？」
キョロキョロ辺りを見回している私にユチョンさんが聞いてきた。

「あ、妹と約束してて…もうすぐ来るはずなんですけど…。」
そう言って時計を見た。

「妹さんが来るまで僕たち一緒に待ちますよ。夜に女性一人じゃ、危ないっすから。」
ユチョンさんのさり気ない優しさに心臓がバクバクしている。
…今日の私はどうかしてるみたい。
手が触れたあの時からユチョンさんにドキドキしっぱなしだ。

「大丈夫ですよ(笑)。私のことは気にしないでお二人こそ、寒いのでどうぞお帰りになってください。」
「大丈夫っすよ。」
「でも…。」
ごたごたしていると、エリがやって来た。

「お姉ちゃーん。ごめん、待った？」
「ううん、大丈夫。」
「合コンの前に美容院行ってたら終わるのが…。」
エリは2人を見て言葉を失い一瞬フリーズした。

「ちょ、ちょっと！！」
エリは私の腕を掴み、自分の方へ引き寄せた。
「お姉ちゃん、なんで東方神起の2人と一緒なの？」
「東方神起って？…えっ、もしかしてユチョンさんとチャンミンさんこと？」
「知らないの？あの超有名な東方神起の2人だよ！実物超かっこいい～。」
エリは興奮を抑えきれない様子だった。

「あのー。妹さん来たみたいだから僕たちはこれで。」
「すみません、付き合わせちゃって。ありがと…。」
お礼を言う私を遮ってエリがとびきりの猫なで声を発した。
「あのー、よかったらこれからお食事しませんか？」
初対面で食事に誘うなんて…。エリの度胸に驚く私。

「ね、いいでしょ？お姉ちゃんも一緒に待ってもらったお礼がしたいって。」
アイドル顔負けの小悪魔スマイル。…私も少しは見習わないといけないのかなぁ(苦笑)。
…ん？そう言えばエリは今から合コンじゃなかったけ？

「エリ、今日は合コンに…うぐっ。」
エリは急いで私の口に手を当てた。
「あははっ、何のこと？(笑) あ、そうだ！お姉ちゃんの家が近いから家鍋なんてどうですか？」
「えっ、うち？ダメよ！」
「なんでー？」
「なんでって…(悩)。お、お二人は有名人だよ。一般人の狭い家に入れるわけには…。」
私は苦しい言い訳でなんとか乗り切ろうとした。

「え～、今からお店探すのって、面倒くさいじゃん。」
「でも…。」
私たちが少しもめていると…