TVXQ　奏心な愛　1　～ユチョン～

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Aさんの診断結果

第16話：俺だけの秘密　～ユチョンside～
「みんなぁー、朝ご飯出来たよ～。」
ジェジュンの掛け声でダイニングに集合するいつもの朝。

席に座り、昨夜の出来事を思い出していた。
彼女とも顔見知りになれたし、そして、いつでもあのお店に会いに行ける。
そう思うと俺は顔がニヤけた。

「ユチョン？どうしたんですかぁ？」
「えっ？何が？」
「なんかニヤニヤしてますよぉ～。」
口に箸を突っ込んだままジュンスが不思議そうな顔で見てきた。

「別に…いつもと同じだよ。」
あの店のことは俺だけの秘密しよう…。みんなにバレないように平静を装った。

「ユチョンはすぐ顔に出るからなぁ。」
「何かあっただろう？言えよ。」
ユノやジェジュンまで聞き出そうとしてきた。

そして、鋭いまなざしで見てくる奴が一人…チャンミンだ。
ヤバイ…バレそう。

「ほんっとに何もないよ！！」
俺はそう言うと急いで自分の部屋に戻った。
「チャンミンの奴…何か勘づいたかなぁ？」
メンバー1勘のいいチャンミンに気付かれた終わりだ。気をつけないと…。

今日は午後から雑誌の撮影があり、俺たちは都内の某スタジオにいた。

カメラマンの指示で色々と表情を作る。結構得意分野だ(笑)。
気分が乗っていたせいか上手く表情を作ることができ、カメラマンにも褒められた。

撮影は順調に進み、予定より早く仕事が終わった。
「6時か…。お店に行ってみようかな。」

俺は高ぶる気持ちをメンバーに気付かれないように一人仕事場を後にした。
まるで、秘密基地に向かう子供のような…(笑)。
今の生活の中でこんな気持ちになるのは久しぶりだった。

焦る気持ちを抑えながらお店へ向かった。
そして俺は“秘密基地”に着いた。

しかし、店内は真っ暗で、ドアには「CLOSE」という看板が掛けられていた。
「休みか…。」
気持ちが高ぶっていただけに俺はどっと落ち込んだ。

その時、後ろから誰かが声をかけてきた。

「こんなところで何してるんですか？」