儚い花のように。

Aさんとのﾋﾄｺﾏ。

一番近くで。伊藤光＊.




愛の欠片が小さくって。



ついつい見逃してしまうけど、




それはきっと
近くにいるのが当たり前になっているから。




あ『伊藤ー観に来たぞー』



伊「…A、なんでここまで来てるの？」



そう、ここは所謂
関係者以外立ち入り禁止区域。



彼女は高校時代のマネージャーで
絶賛俺の想い人。



あ『さっき金子さんにばったり会って
いれてくれた！』



彼は俺の気持ちを知っている
数少ない人の1人。


これは図られたな。




あ「今日金子さんとバッテリーでしょ？
楽しみだなー」




それはバッテリーを組める俺に
期待している、と言うわけではなさそう。



よっしゃ、今日は絶対期待させてやろう。




伊「今日、終わったら席にそのままいて」



一斉一代の大勝負。
ここで決めな、そう強く心をもった。






Aは高校時代から
いつも俺のそばにいて。


高校ではマネージャーとして
サポートしてくれて。


ドラフトで選ばれたときは
自分のように泣いて喜んでくれた。


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