【呪術廻戦】禍福得喪な人生ですが[弐]

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悠仁君のスベった登場を終え、ルール説明へと入った。

話によると、チキチキ呪霊討伐猛レース、を行うらしい。指定された区画内に放たれた２級呪霊を先に祓うか、他の呪霊の討伐数で勝敗が決まると言うもの。

次に言われたのは、交流会の目的、そして違反行為。

その説明をしてくださった夜蛾学長さんは、五条さんを絞めながら怒っていた。

それに対して、先程の女性がクスクス笑っている。嫌われているのだろうか、五条さん…。

そこで解散となり、生徒の方々はミーティングに向かってしまった。だが、京都校の学長さんらしき方だけは、生徒の方へ。

何か、話す事でもあるのだろうか。

そう考えていれば、いつの間にか目の前にいる五条さん。


「…これからどうしてたい？僕と一緒に来る？と言っても、これから歌姫と話す事があるから、嫌な話を聞くことになるかもだけど」


「歌姫さん…？」


「あぁ、あれあれ、庵歌姫」


五条さんは指を指して教えてくれる。なるほど、あの方、庵さんって言うのか。


「…嫌な話って言うのは、秘密にしておかなくてはならないものなんですよね？恐らく、庵さんに頼みたい極秘案件…」


「察しがいいね」


「いえ、何となく分かっただけなので…」


「いや、助かるよ。それでどうする？」


五条さんと一緒に居ても良かったけれど、お二人の時間を邪魔するのは悪いな。そんな考えで私は言った。


「あー。えっと、それじゃあ席を外して…」

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