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「まだまだ行くぞ恵!」


「はい!」


太陽の真下、響く声。運動場。


「(…凄いなぁ、皆さん)」


私は、自分の呪霊と戦う伏黒君と真希さんを見ながら、スケッチブックを抱えていた。

向こうでは、パンダさんに投げ飛ばされている野薔薇ちゃん。

そして、私の横には何故か狗巻さん。


「その…見ていても楽しい作業ではございませんよ…?」


「高菜」


「は、はぁ…」


何を言っているか全く分からない。良い人なのは知っているが、コミュニケーションが取れないのだ。

恐らく、パンダさんと野薔薇ちゃんの訓練から抜けてきたのだろうが、正直何をして差し上げられるのか理解が出来ないため、私は再び紙へと目線を落とす。


「(…真希さんの人間離れした運動能力は取り入れたい。それと、伏黒君の万能型も入れておいて不足はない。野薔薇ちゃんはタフだ、精神面でも能力面でも参考になるし…。パンダさんはなんと言ってもその体を活かしている。ただ、戦う上では小さくても良い。パワー重視か素早さ重視か、速くて重い攻撃さえ出来ればいいんだけど…)」


考えた事を次々にメモしていく。五角形のグラフを書き、唸る。


「(これじゃ足りない。もっと細かく能力値を振らないと。5つの要素では表せないようなものを作るためには…)」


「おうおう、何やってんだ?」


「わっ…!?パ、パンダさん」


ふと、陽の光が差し込まなくなり、上を覗けばパンダさんの顔。


「驚かせてスマン。棘を呼びに来たんだが、面白そうな事をしてたもんでな」


「い、いえ。何も面白い事は…」


「ツナ!明太子!」


「ん?呪霊計画?なんだそりゃ」


何やら狗巻さんは私が何を行っていたか分かったらしく、パンダさんに説明したっぽい。

私は吃りながらも話した。


「…私、すっごく運動音痴なんです。だから、代わりに戦ってくれる役目を、以前までこの子にやらせていたんですけど…」


自分のポケットを指さして、続ける。


「この子のベース…元からあるものが邪魔をして、細かい動きが完全には出来ないんです。ですが、自分で作った呪霊は能力を上げやすくて…なので、自分の呪力をいちいち渡さなくても強い敵と渡り合える呪霊を作りたいんです」


「ほほう?じゃあ、それはその核作りの参考メモって事か?」


「はい。皆さんはとてもお強いですから、何かヒントを得ることが出来るんじゃないかと思いまして」

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作者 - 紅葉さん» 弐の方にもコメントしてくださっていたんですね!気づくのが遅れてしまってすみません!読んでくださってありがとうございます! (2021年2月24日 22時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 五条先生の創作アルバム怖いですね……最後のセリフで「ヒェッ」ってなりました……。面白いです! 真希さんのツンツン具合がまた好き……続き読んできます (2021年2月22日 8時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ゆうなさん» わっ、本当に申し訳ございません…。修正させていただきました!今後も当作品をよろしくお願いします! (2021年2月6日 23時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - いつも楽しく読ませて頂いています!あの、22話くらいから、名前変換ができなくなっている気がします。華瑠→華琉になっているからだと思われます!此方の不具合でしたらすみません…これからも応援してます!! (2021年2月6日 11時) (レス) id: 3ecb08afbf (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2021年1月26日 23時

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