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「げぇ…何ここ、臭!無理無理無理!」


「バカ、行く前に言ったろ、つい最近潰れた養鶏場だって」


「…呪霊が生まれたのは、何が原因なんだろうね」


3人で横に並んで、鼻につく匂いを纏う建物を見上げた。古そうなそれ、基、元養鶏場であったこの建物。


「原因…そう言えば、噂がいくつかあるそうです」


伏黒さんが言ったのは、養鶏場への悪口。


「近隣に迷惑な匂い。子供達の勉強環境に影響がある。何せ、鶏を育てていた場所ですから、そういったクレームも多かったみたいです」


「あー、そりゃクレームも来るわ。私だったら耐えらんない」


「先にあったのが、この養鶏場だったとしてもか?」


「……嫌な質問するわね」


2人の話を聞いて、善悪のつけられない問題が、呪いを生んだのだと分かった。聞いたところによれば、最近はここを通った児童が失踪しているらしい。


「…確かに悪口を言うのは良くない。けど、子供がいなくなっちゃうのは筋が違うよね」


「はい。一刻も早く捜索するべきだと思います」


「…あっそ。じゃ、早く祓ってAさんとお出かけでもしよーっと!伏黒、アンタ荷物持ちね」


「なんで俺が…」


任務前とは思えない会話を聞きながら、建物内へと侵入した。
















「…わ、暗くてあんまり見えない…」


「これじゃ何を踏むかたまったもんじゃないわね」


中はやや暗く、あまり光が入ってきていない。それと、話し声が良く響く。


「…Aさん、呪霊をお願いします」


「沢山の呪霊に探させる形で、という事ですか?」


「はい、これからは3人とも別行動をして、呪霊を見つけ出したら1人で祓うか、助けを呼ぶかの2択にしたいんです」


「なので、Aさんは屋上…と言うか、屋根の上に居て、大声で司令を出して欲しいんです」と言う伏黒さん。そんな大役、仰せつかっていいのだろうか。

何より、私、高いところに登れるかな?


「…階段とかって、ありましたっけ」


「……」


呆れられたような視線が突き刺さった。ごめんなさい…運動出来なくて…。

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作者 - 紅葉さん» 弐の方にもコメントしてくださっていたんですね!気づくのが遅れてしまってすみません!読んでくださってありがとうございます! (2021年2月24日 22時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 五条先生の創作アルバム怖いですね……最後のセリフで「ヒェッ」ってなりました……。面白いです! 真希さんのツンツン具合がまた好き……続き読んできます (2021年2月22日 8時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ゆうなさん» わっ、本当に申し訳ございません…。修正させていただきました!今後も当作品をよろしくお願いします! (2021年2月6日 23時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - いつも楽しく読ませて頂いています!あの、22話くらいから、名前変換ができなくなっている気がします。華瑠→華琉になっているからだと思われます!此方の不具合でしたらすみません…これからも応援してます!! (2021年2月6日 11時) (レス) id: 3ecb08afbf (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2021年1月26日 23時

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