【呪術廻戦】禍福得喪な人生ですが[弐]

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「来たぜ！東京観光！with真希さんとAさん！フゥー！」


「やめろ恥ずかしい」


テンションの高い野薔薇ちゃん。突っ込む真希さん。苦笑いの私。

今日は女子組で、お出かけだ。


「Aさんは来てくれんだろーなとは思ってたけど、真希さんは意外だわ」


「なんでだよ。私だって買い物ぐらいする」


2人とも可愛いなあ、と青春時代を思い出に浸っていれば、「どこ行く？」と聞かれた。


「どこでもいいよ」


「私は浅草に1票」


「え？なんで？」


「お前が挙げそうな候補ん中なら1番行かないから」


確かに浅草は買い物をしないかもしれない。観光がメインだ。


「真希さんが言うなら浅草にしよっかなー」


「いいんじゃないかな。雷門、楽しみだね」


「んじゃ、そういうことで！しゅっぱーつ！｣









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前途多難。


「Hello｣


「は、はろー？」


浅草に向かう途中、外国人3人に話しかけられた。野薔薇ちゃんが何とか返事をする。

道案内だろうか、と考えていれば、予想の斜め上の言葉が聞こえてきた。


「How about tea from now on?｣


「(なっ、ナンパだ…)」


「ねー、何言ってんのこの人達。真希さん分かる？」


「分かるわけねーだろ！聞き取れねぇ…」


「だよね。Aさんは？」


「あっ、その…」


ナンパしてきた外国人と話したことなんてない。それもこれも全て、この2人が美人さんだから…。


「……この人達、ナンパ…みたいな」


「はぁ！？ナンパ！？……らりほぉー！やっと世間が私の魅力に気づいたか！」


「馬鹿！本当に恥ずかしいから叫ぶな！…おい」


真希さんが私を見る。


「コイツら追い払え」


「……えぇ！？しゃ、喋れませんよ！？私！」


「嘘つけ、聞き取れたんだろ。さっさと役に立てドアホ」


いつも以上に辛辣な真希さん。私よりずっと背の高い…五条さんくらいの外国人3人は、流石に怖い。

でも、任されたからには話さなくては…。

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