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私が返事をすると、真希さんはため息をついた。以前、真希さんにプレゼントを渡した時以来、付き合い方が分かってきた気がする。
そこまで思い出して、「あっ」と声を上げる。
「プレゼント！そうです！皆さんにプレゼントを用意しまして…」
カバンの中をゴソゴソと漁って、順番に渡していく。
「いつもお世話になっていますから…とは言っても、内容には自信が無いんです……皆さんの好みを把握していなかったので…」
「あ！これ！ネットで話題になってた店の！さっすがAさんセンス抜群！」
野薔薇ちゃんが、早速箱を開け、声を上げた。その言葉に嬉しくなって、思わず笑みを浮かべる。
「野薔薇ちゃんに似合いそうだなって思って買ってきたの。気に入ってもらえればいいんだけど…」
「…俺は万年筆ですか？」
「あはは…すみません、伏黒さんのお好きなものが想像つかなくって……」
「いえ、有難く使わせていただきます」
「おっ、俺は櫛だな。毛並みを整えろって意味か？棘はおにぎりストラップだし」
「明太子」
「ダメ、でしたかね…」
「いんや、もらったモンは有難く使うぞ」
「あっ…ありがとうございます！」
センスは無かったかもしれない。それでも、何か一つ返せてよかったと思えた。
「あれ？真希さんの分は？」
「…私はこの前貰ったんだよ」
真希さんの返答に、シーンと場が冷める。伏黒さんなんかは冷や汗をかいている。
「…なんだよ、文句あっか」
「……鈴鹿さん、禪院先輩にいじめられませんでしたか？」
「おいどういうことだ恵」
バコッと真希さんが伏黒さんを叩く。痛そうだ。
「いっ…」
「真希さんは受け取ってくださいましたよ！」
「ならいいんですけど…」
頭を抑える伏黒さんに、場は元通りに。パンダさんもボソッと、「いやまぁ、プレゼント捨ててそうだもんな…」と呟いて、真希さんに叩かれる。
「捨ててねーよ！むしろ毎日使っ」
「使ってくださっているんですか…！？」
思わずそう聞いていた。すると、真希さんは眉をひそめて「前言撤回だよ馬鹿！」と罵ってきた。
「えぇ！？どっちですか！？」
「使ってねぇ！」
「あっはは！Aさん流石！真希さん照れちゃってるから！」
野薔薇ちゃんが爆笑する。野薔薇ちゃんの言葉に、真希さんを見てみれば、少し赤い。
「……かわ…」
「それ以上言ったら殺す…」
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作者 - 紅葉さん» 弐の方にもコメントしてくださっていたんですね！気づくのが遅れてしまってすみません！読んでくださってありがとうございます！ (2021年2月24日 22時) (
レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 五条先生の創作アルバム怖いですね……最後のセリフで「ヒェッ」ってなりました……。面白いです！ 真希さんのツンツン具合がまた好き……続き読んできます (2021年2月22日 8時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ゆうなさん» わっ、本当に申し訳ございません…。修正させていただきました！今後も当作品をよろしくお願いします！ (2021年2月6日 23時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - いつも楽しく読ませて頂いています！あの、22話くらいから、名前変換ができなくなっている気がします。華瑠→華琉になっているからだと思われます！此方の不具合でしたらすみません…これからも応援してます！！ (2021年2月6日 11時) (レス) id: 3ecb08afbf (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2021年1月26日 23時
