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「あ!凄く美味しいです!」


「でしょ?」


とある飲食店の隅っこの方。2人席に座り、五条さんとケーキを頬張っていた。

マナーに気をつけながら、フォークを滑らせる。


「いやー、僕1人で行っても良かったんだけど、折角なら人からの感想も聞きたくてね!って言っても悠仁はダメだし恵には断られた。と言うか君以外には断られてきた店なんだよ」


「えぇ…!勿体ないですね…こんなに美味しいのに」


口ではそう言いながらも、確かに悠仁君以外こう言ったものは食べなさそうだな、と思った。いや、悠仁君も食べるかどうか。


「(そもそも、五条さん本当に甘党なんだっていう再認識からきたし…まぁ喜久福買ってたから納得はするけども)」


「あ、次これ食べよう。おーい、店員さーん」


別の甘いものを食べようとする辺り、本当に好きみたいだ。とても意外である。


「君は何か頼む?」


「いえ、大丈夫です」


「そう?遠慮なくいいんだよ?」


「お腹いっぱいですよ。お気遣いありがとうございます」


五条さんに気遣われた瞬間、私は元彼を思い出した。こんな事、してくれなかったな、なんて感傷に浸る。

水族館でもゆっくりと付き合ってもらったし、五条さんはとても良い上司だ。

ありがたや、と心で合掌をして、また1口ケーキを放り込んだ。


















「さーて、次どこ行こっか」


店から出た時、五条さんがそう切り出した。特に行きたい場所も無いため、無難に答える。


「どこでもいいですよ」


「えぇ〜、決めてよ〜。君の意見さっきから聞いてないじゃない」


「まさか!ココ最近で色んなものをもらってしまって…。申し訳ないです」


今までの感謝を込めてそう伝えれば、五条さんは顎に手を当て考え始める。


「本当に何も行きたいところないの?」


「はい」


「んじゃ上司命令!今から10秒以内に行き先を決めること!」


「はい!?」


そう言うと、五条さんは意地悪そうに笑って数を数え始めた。てんやわんやしながら、ここら辺の地域にあったものを思い出す。

近場で、後の時間を潰すのにちょうどいい所といえば…。


「ち、近くにショッピングモールがあるので…どうでしょう」


「いいね。採用!」

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作者 - 紅葉さん» 弐の方にもコメントしてくださっていたんですね!気づくのが遅れてしまってすみません!読んでくださってありがとうございます! (2021年2月24日 22時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 五条先生の創作アルバム怖いですね……最後のセリフで「ヒェッ」ってなりました……。面白いです! 真希さんのツンツン具合がまた好き……続き読んできます (2021年2月22日 8時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ゆうなさん» わっ、本当に申し訳ございません…。修正させていただきました!今後も当作品をよろしくお願いします! (2021年2月6日 23時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - いつも楽しく読ませて頂いています!あの、22話くらいから、名前変換ができなくなっている気がします。華瑠→華琉になっているからだと思われます!此方の不具合でしたらすみません…これからも応援してます!! (2021年2月6日 11時) (レス) id: 3ecb08afbf (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2021年1月26日 23時

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