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自分の体がビリビリと鳴ってる気がした。耳が痛い。

何とかして女の子を離さないように、必死に。

そして、ポケットにいる呪霊に、念じる。


「(…来て!)」


次の瞬間。私の呪霊は数メートル程の巨体になって、女の子と呪具ごと、私を抱えた。

さっきまであった空気の抵抗が、消える。それは、作戦成功の象徴。

目をゆっくりと開ける女の子。そこには涙が。


「…死んでないよ。良かったね」


動きそうにない口から、頑張ってそう発すれば、女の子はとうとう大声で泣き出した。

















無事女の子、そして呪具の奪還に成功し、少し話してから高専に戻ると、入口のところで壁に寄りかかっている五条さんがいて、驚いた。

五条さんも私に気づき、軽く手を振ってきた為、駆け足で近寄る。


「お疲れサマンサ!そして、2日連続の任務成功おめでとう!」


「ありがとうございます…!」


君は良くやったよ、と言いながら、頭をぽんぽん撫でられる。


「にしても、聞いたよ?犯人と飛び降りたんだって?」


「あはは、初めてですよ、ビルから飛び降りるのは」


「無茶ばっかで大変よろしい!最初君を見た時は絶対に早く死ぬタイプだと思ってたから、余計やばいね、イカれ始めたって感じ!」


「褒めてます?それ」


「褒めてるよ〜」とはぐらかす五条さん。ここは素直に受け取っておこう。不服だけども。


「そうだ。明日空いてる?」


「……な、何もありませんが」


「んじゃ、明日は9時に入口集合!よろしく〜」


五条さんはそれだけ言って去ろうとするものだから、思わず引き止める。


「あ、あの!何をしに行くんですか?」


「え?デートだけど」


「……はい…?」









拝啓、全私へ。

任務からのデートは、温度差で風邪をひくと思うのです。

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作者 - 紅葉さん» 弐の方にもコメントしてくださっていたんですね!気づくのが遅れてしまってすみません!読んでくださってありがとうございます! (2021年2月24日 22時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 五条先生の創作アルバム怖いですね……最後のセリフで「ヒェッ」ってなりました……。面白いです! 真希さんのツンツン具合がまた好き……続き読んできます (2021年2月22日 8時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ゆうなさん» わっ、本当に申し訳ございません…。修正させていただきました!今後も当作品をよろしくお願いします! (2021年2月6日 23時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - いつも楽しく読ませて頂いています!あの、22話くらいから、名前変換ができなくなっている気がします。華瑠→華琉になっているからだと思われます!此方の不具合でしたらすみません…これからも応援してます!! (2021年2月6日 11時) (レス) id: 3ecb08afbf (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2021年1月26日 23時

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