検索窓
今日:13 hit、昨日:64 hit、合計:21,578 hit

06話 : 約束 ページ6

.










伏黒は虎杖とのやり取りを無視して、

Aに近づき、耳打ちする。






「本当に任務が早く終わったから来たのか?」






と疑いのまなざしをAに向けるが、

Aは、笑顔を崩すことなく、






「はい、任務地も近くだったので、

やっぱり、お邪魔でしたか?」






というAの言葉に、伏黒は安心したような表情を浮かべ、






「いや、ならいいんだ」






と返事する。



伏黒との会話を終わったことを確認した、伊地知が口を開く。






「で、では、五条特級術師も今回の任務に合流ということで」

「はい」






というAの返事に伊地知も安堵の表情を見せる。

任務とはいえ、1年生のみの派遣には不安があったのだろう。






「それでは、帳を下ろします

【闇より出でて闇より黒く その穢れを禊ぎ祓え】」







伊地知が言い終わると、

伊地知の上空を中心に空が黒く染まり始める。



その様子が珍しいのか、虎杖は声を上げる。






「夜になってくー!!」


「【帳】だ

今回は住宅地が近いからな外から俺たちを隠す結界だ」






という伏黒の説明にすげーなと虎杖は関心を示す。

釘崎はというと、無知め、と少しあきれている様子。



Aはそんな3人の様子を楽し気に見つめながら、口を開く。






「では、建物内に入る前に3つ約束をしてください」






という言葉に首をかしげる3人。






「約束?なんの??」

「生きて帰ってくるための約束です」






という真剣な声色に、3人の表情も真剣になる。






「1つ目、私を先頭に、悠仁、野薔薇、最後尾に恵のこの隊列を崩さないこと

2つ目、私とはぐれた場合は即離脱すること

3つ目、何があっても私が言うことに従うこと



この3つを約束してください」






というAの言葉に、虎杖は不服そうな顔をする。






「1つ目はわかるけど、残りは何で?

俺たち別にA引率の遠足に来たわけじゃねーよ」






という虎杖の言葉にAは間髪入れず、






「なら、悠仁はここに残ってください」

「えっ、」

「私はこの4人の中で一番等級が高いです。

故に、皆さんの命を預かっている立場でもあります。



3人を死なせたくないからの約束です。

それが守れないなら、置いていくしかありません」






と表情を変えずに、虎杖に言い捨てた。










.

07話 : 建物内へ→←05話 : 登場



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (62 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
244人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 両面宿儺
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミルクティー - 「ゆっこ」さんと同じです。めちゃくちゃ面白いです。結末が気になるな〜 (4月2日 20時) (レス) @page16 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - とても好きです。更新楽しみにいています! (3月29日 20時) (レス) @page12 id: 2eecfc8ab4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ルーシェ | 作成日時:2024年3月11日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。