05話 : 登場 ページ5
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緊張が走る現場に、大きな声が響く。
「あの、あの！！
正は、息子の正は大丈夫なんでしょうか？！」
一人の女性が大きな声で、叫ぶ。
伊地知は、虎杖たちに小さな声で、
面会に来ていた保護者であることを伝えると、
「お引き取り下さい
何者かによって施設内に毒物が撒かれた可能性があります。
現時点で、これ以上のことは申し上げられません」
と嘘の説明をする。
その説明に、
「ああ…、そんな…、どうして…、
どうして、こんなことに！！！」
と女性は、力が抜けたようにしゃがみ込む。
その様子を見た虎杖は、覚悟を決めたのか、
「伏黒、釘崎
助けるぞ」
と声を出す。
釘崎も覚悟を決めた顔で、
「当然」
と返事をする。
対照的に伏黒はなにかを言いたげな瞳で虎杖を見つめる。
が、そこでまた、規制線の方が騒がしくなる。
「すみませんっす、通してください」
と先ほどとは、異なる女性が、黒塗りの車の中から叫ぶ。
規制線の近くにいたスーツの男と二言三言話すと、
車ごと規制線の中へと通された。
最初に反応したのは、伊地知だった。
「新田さん？
あなたは、こちらの任務の担当ではないですよね？」
「あ、伊地知さん、お疲れ様っす。
それが、前の任務が予想よりはるかに早く終わったので、
こちらの任務に合流しようと五条特級術師が…、」
と黒塗りの車の後部座席から、Aが降りてくる。
「お疲れ様です、伊地知さん」
「五条特級術師？！お疲れ様です！！
どうして、こちらに？！」
「新田さんの説明の通りです
前の任務が早く終わったので、こちらの任務をフォローしに来ました」
と全く疲れの感じさせない笑顔で対応するA。
本当に任務を終えてきたばかりなのかを疑ってしまうほどだ。
「昨日ぶりですね、悠仁、恵、野薔薇」
「Aじゃん！なんでここに？？」
「前の任務が早く終わったので、こちらのフォローに来たのですが、
もしかして、必要ありませんでした…？」
「いや、そんなことねーよ！
めっちゃありがたい！多分！！」
とAの登場に虎杖は、笑顔を漏らす。
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ミルクティー - 「ゆっこ」さんと同じです。めちゃくちゃ面白いです。結末が気になるな〜 (4月2日 20時) (
レス) @page16 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - とても好きです。更新楽しみにいています！ (3月29日 20時) (レス) @page12 id: 2eecfc8ab4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルーシェ | 作成日時：2024年3月11日 21時
