検索窓
今日:52 hit、昨日:82 hit、合計:21,553 hit

03話 : 嫌われた? ページ3

.










「また仲間外れにされてさみしかったんだネ、恵」






という五条の言葉に、食べていたマグロをのどに詰まらせる。






「別に!!

ただ俺は事実を述べただけです」






という伏黒の耳は少し赤くなっている。

五条と釘崎は、そんな伏黒の姿にぷぷぷ笑い、揶揄いだす。



が、





「宿儺?」






と急に虎杖が声を上げる。






「どうかしました?」

「いや、なんかこいつ、急に不機嫌になって…」

「へー、あんた、そんなこともわかるの?」

「いや、なんとなくだけど…、」






と釘崎が質問に答える虎杖。



自身の顔をたたきながら、

おーい、もしもーしと声をかけるが反応はない。


Aのあいさつの後から機嫌が悪くなったという事実に、






「どうやら、私は嫌われているようですね」






と少し寂しそうに眉を下げるA。






「いや、こいつが変な奴なだけだから!」






虎杖は咄嗟にフォローと入れる。



そこに、パンっと音が響く。

五条が手を叩いたのだ。







「はーい、自己紹介も終わったし、

食事しましょ!」






と空気を変える。



その言葉に伏黒がスペースを空けながら、





「こっち座るか?」


「はぁ?なんであんたの隣なのよ

A、こっちに座りなさいよ」


「なんでいちいち喧嘩腰なんだお前は」





と伏黒と釘崎の言い合いに、Aは笑いをこぼす。



しかし、再度眉を下げ、






「すみませんが、お食事はまた今度の機会に」


「え、なんで?!

やっぱり宿儺のせい??」






今度は虎杖が眉を下げる。

しかし、Aはそれに笑みを返す。






「違いますよ

まだ任務が残っているので、もう出なければいけないんです」


「え、こんな時間から?」


「はい

皆さんは食事を楽しんでくださいね…!」






と微笑みながら、身体の向きを先ほど入ってきたばかりの出入り口に向ける。



そんなAに虎杖は、






「そっか、頑張ってね!」






とまぶしいほどの笑顔を向ける。



それに続いて、伏黒、釘崎も






「心配する必要ないかもしれないが、気を付けろよ」

「今度は、一緒に食べましょ」






とAに声をかける。



五条も、そんな光景を微笑ましく見守りながら、






「A!!

いってらっしゃい!」






と声をかける。



その言葉に






「はい、行ってきます…!」






と今日一の笑顔でみんなに挨拶し、店を後にした。










.

04話 : 任務→←02話 : 出会い



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (62 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
243人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 両面宿儺
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミルクティー - 「ゆっこ」さんと同じです。めちゃくちゃ面白いです。結末が気になるな〜 (4月2日 20時) (レス) @page16 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - とても好きです。更新楽しみにいています! (3月29日 20時) (レス) @page12 id: 2eecfc8ab4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ルーシェ | 作成日時:2024年3月11日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。