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18話 : 大丈夫か ページ18

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夏の始まりを告げるように蝉の声が響く学内。

5人の学生が集まっている方へ、Aは足を運ぶ。






「でも、しごきも交流会も

意味ないと思ったら、即やめるから」


「同じく」






という生意気な声に、2年の3人はそれぞれ反応を返す。






「ハッ」


「まぁ、こん位生意気な方がやり甲斐あるわな」


「おかか」






その様子はこれからの期待もあるのか、

本当に楽しそうだ。






「…楽しそうですね、何の話ですか」







と5人の会話に交じるのは、A。






「久々だな、A

交流会に誘ってただけだよ」


「お久しぶりです、真希さん」






と、挨拶を返す。

その顔には、伏黒たちとは違って辛気臭さはない。






「A、大丈夫だったのか?」

「はい、私は気絶していただけだったので」






という伏黒の言葉にも笑顔で返す。

しかし、伏黒は、






「そっちもだが、そっちじゃねぇ

…虎杖の件だ」






と言われ、Aはどう反応するか困る。



Aはすでに虎杖が生きていることを知ってしまっている。

そのため、伏黒たちの様にお通夜状態にはなれない。

しかし、五条に虎杖が生きていることは他の人には秘密だと言われている。

どう返答するか悩むが、






「私は、身近な人間がなくなるのは初めてではないので」






と返した。



実際、去年、家族のいないAにとっての

最も身近にいたといえる人間の一人がなくなっている。



それをわかってなのか、今度は2年の顔が少しだけ曇る。






「そうか…、

今回の一件でペナルティとかは…、」


「ありません



上層部にとっては虎杖君がなくなった方が都合がいいので

今回の任務の全てが不問になりました」






と伏黒に答える。

そのやり取りを見て、釘崎は、






「ペナルティってなによ?」






と疑問の声が上がる。

その質問に答えたのは伏黒だった。






「本来、任務で傷者や死者を出したら、



現場責任者には、減給とかしばらく任務を与えられないとか

ペナルティがあるんだよ」







そう、現場責任者にはその現場の全ての指揮管理権限が与えられる。

さらに、成功報酬もほかの呪術師よりも多く支払われる。



その代わりに、傷者や死者を出さないよう

他の術師への徹底的なフォローや

交通インフラへの被害減少など、求められるものも多くある。




正確に言えば、リターンよりリスクの方が多く課せられるが。











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19話 : 強くならなきゃ→←17話 : 気まぐれ?



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ミルクティー - 「ゆっこ」さんと同じです。めちゃくちゃ面白いです。結末が気になるな〜 (4月2日 20時) (レス) @page16 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - とても好きです。更新楽しみにいています! (3月29日 20時) (レス) @page12 id: 2eecfc8ab4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルーシェ | 作成日時:2024年3月11日 21時

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