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14話 : 確認 ページ14

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「…そんなことが…、」






と自身が気絶していた間の出来事を理解する。



Aが次の言葉を発する前に、

五条が口を開く。






「で、そっちはなにがあったの?」






と五条は食い気味に聞いてくる。

Aはその圧に驚きながらも、口を開く。






「呪詛師と遭遇し、戦闘していました」


「呪詛師?」


「はい

年齢も恐らくそんなに私たちと離れていない男性の呪詛師でした」






五条は、伊地知と顔を見合わせる。



高専には、いくつかの呪詛師の情報が集まっている。

該当する者がいないか、確認しているのであろう。






「んで?逃げられたんだ」

「はい、申し訳ありません…」






と頭を下げる。



五条は下げられた頭を見て

怒る…のではなく、優しく撫でる。






「いーの、いーの



Aが逃げられるってことは

他の呪術師だったら最悪殺されてたかもしれないし、



僕にとってはAが無事なのが一番だから」






と告げる。



Aは、はい…、と小さく返事をする。



納得はいっていないが、

反論しても意味がないから受け入れたのだろう。



五条はその様子を見て満足したのか、

撫でる手を止め、






「じゃあ、悠仁と伊地知はちょっとここで待ってて

硝子、A、報告書まとめにいこっか」






と告げ、解剖室の出口に向かう五条。



家入も、やれやれといった雰囲気を出しながら、

五条の後を付いて行く。



Aもその後に続こうとしたが、

出口の前で足が止まる。



踵を返し、虎杖に近づく。



そして耳元で小さく、






「悠仁は宿儺と交代している間、

なにか見たりしましたか?」






と問いかける。



虎杖は、その質問の意図がわからず、

頭にハテナを浮かべながら答える。






「いやーそれが、



宿儺と伏黒が戦ってるときは

外のこと見えてたし聞こえてたんだけど、



その前の呪霊との闘いの時は、なにも見えなくて!」






参った参ったといわんばかりに、素直に答える虎杖。

その虎杖の答えに安堵したAは、






「そう…、なんですね」






と気の抜けた返事をしてしまう。






「でも、なんでそんなこと聞くの?」






という虎杖の質問に、一瞬考えるが、






「ただ少し気になっただけです」






と答えると、

虎杖はそっか!と特に疑問を持っていない。



Aはその様子を確認してから、

今度はしっかり出口に向かった。










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15話 : 真実→←13話 : 状況説明



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ミルクティー - 「ゆっこ」さんと同じです。めちゃくちゃ面白いです。結末が気になるな〜 (4月2日 20時) (レス) @page16 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - とても好きです。更新楽しみにいています! (3月29日 20時) (レス) @page12 id: 2eecfc8ab4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルーシェ | 作成日時:2024年3月11日 21時

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