綺麗だから ページ36
まだ寮制じゃなかったですスミマセン…直しました…無理矢理直したので設定無茶苦茶です。夢小説マジックです。
相澤はとある病院の一室へと向かっていた。
自身が雄英の生徒であった時、インターン先のヒーローのサイドキックとして彼女は働いていた。明るく、そして優しい。ヒーローとして、大層優秀な人だったと思う。
彼女は愛で溢れている人だった。自分を愛し、周りに愛されていた。彼女が選んだ人もまた同様に。
その後二人は結婚して、子を育んだ。嬉しそうに自分に見せてくれた姿を今でも覚えている。育児のために休職していたヒーロー活動を再開した時、彼女は独立してプロヒーローとなった。
彼女は強く、聡明であった。いつだって、助けを求める人の所へ駆けつけた。
例え、子を置いていくこととなったとしても。
「…八雲か」
「…なんで、」
「彼女は俺の先輩なんでね。見舞いにでも行かないとどやされてしまう」
せんぱい、そう繰り返す八雲の顔はいつもより幼くみえる。
若い頃の先輩にそっくりだった。八雲から、果たしてもう何年目になるのか、眠り続ける先輩へと視線を移した。
ふと窓際のテーブルに彼女の好きな果物が置いてあるのが見えた。
きっと、八雲が持って来たのだろう。
愛で溢れている人だった。それなのに、今ここに通うのは娘の八雲と、相澤だけらしかった。
「そう、だったんですね」
良かったじゃん、お母さん。
八雲はそう母親に笑いかけた。いつだったか、八雲はヒーローになるのは無理だと自分に言った。
ヒーローを嫌いだと言ってくれたのならここまで強要はしなかった。自分を置いて眠りについてしまった母親を見てヒーローを嫌ったのなら、無理は言わなかったと言うのに。 八雲の表情は愛で充ちているように見えた。
「…母が、こうなってから父は変わりました。お見舞い、行ってないみたいで」
「そうか」
「だからきっと、私以外にも来てくれてるって知ったら、喜ぶと思いますよ」
「…お前の母親は、お前を抱えて俺にこう言った。この子も、きっと素敵なヒーローになってくれる」
ーーだって、私たちの子ですもの
八雲はこちらを見ようともしなかった。
空気を読みなさいと先輩に怒られてしまうだろうか、それでも相澤は、八雲が殻を破って話してくれるのは今しかないと、確信した。
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く - また戻って来ちゃいました…！！本当にいつ読んでも面白くて飽きません！！この小説が大好きです！！ (3月26日 11時) (
レス) id: 2886bd5eaa (このIDを非表示/違反報告)
a - 何回も読み返してしまうほど設定がしっかりしていて解釈の仕方が納得できたりしてしまう程大好きな作品です更新待ってます (3月22日 5時) (レス) @page41 id: 125b1c80a3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - え、おわり？？？え？？ここで？？？え (3月14日 0時) (レス) @page41 id: a785fb42c2 (このIDを非表示/違反報告)
甚嘉 - このお話とても大好きです！私はさしす組推しなんですが、夢小説ではよく硝子さんだけ距離を感じるものが多くて…だけど、この作品は4人の友情が綺麗に描かれていてとても惹き込まれました。これからも頑張ってください！ (2月16日 21時) (レス) @page41 id: c9696c8440 (このIDを非表示/違反報告)
r(プロフ) - この作品大好きで大好きで…初期の頃からずっと追いかけてました…久しぶりに見たら更新されてるなんて…夢中で読みまくりました、、更新ずっと待ってます…作者さんの書く作品が大好きです (1月13日 18時) (レス) id: 892520834f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ずんだもち | 作成日時：2021年6月11日 21時
