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「…皆さんもお気づきかと思いますが、彼らは格別に強い。私の目から見れば、林間合宿など彼らにとってなんの意味も持たない。私が言ったところで、答えはノーでしょう」
「もちろん分かっているよ。でもね、それでも彼らを放っておく訳にはいかないのさ」
恐らく根津は、いや、ヒーローたちはあの4人を何としてでも自分の傍に置いておきたいのだろう。彼らからすればあの4人の力は未知数だ。個性も特殊であるが故に理解されにくい。
怖いのだろう。もしあの4人が反旗を翻したとして、誰が止められるというのか。ヒーロー側の意見は痛いほどわかる。
夏油だけだったからいいものの、もしあの場で五条も、八雲も、家入も彼に着いて行ったら、考えたらだけでも恐ろしい。
結局夜蛾は、それ以降特段言い返すわけでもなく、「頼んだよ」という根津の言葉に頷くしかなかった。
「いや、待て待て待て、そこでセンセー頷いちまったら俺ら行く以外選択肢無くなるだろ」
「まあ、そういうことだな」
夜蛾だって自分の身が大事なのだ。
あそこで頷かなければ夜蛾はきっとあの部屋から出ることは出来なかっただろう。それぐらい、あちらは本気だった。
そしてここでもし五条らが行かない選択肢をとった場合、ヒーロー社会において夜蛾の信頼は落ちる。そうなれば彼らにとっての有力な後ろ盾を失う事にもなりかねない。
五条は大人の薄汚さをよく理解していた。自分のために、そうなる訳には行かないのだ。
「あーーーー、クソ、」
どうやら結果は、ヒーロー側の勝ちだったらしい。
悔しそうに頭を搔く五条に、お前が諦めてどうするんだと、仕方ないことは分かっていながら呆れた顔をする3人がいた。
しかし、問題はまだ残っている。
林間合宿に参加することは良しとして、あのヒーローの卵達と共に寝泊まりせねばならないという事実にどうも前向きになれなかった。
それにーーーー
なぜ、と思う。
だって自分は仲間と楽しくやれればそれでよかった。それが別にヒーローであっても、ヴィランであっても、ただ仲間が楽しくいてくれていればそれで良かった。
それなのに、なぜ。
なぜ、楽しいを選ばせてくれないのだろう。
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嬉しい気持ちと申し訳ない気持ちが混合してますありがとうございます(；；)
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く - また戻って来ちゃいました…！！本当にいつ読んでも面白くて飽きません！！この小説が大好きです！！ (3月26日 11時) (
レス) id: 2886bd5eaa (このIDを非表示/違反報告)
a - 何回も読み返してしまうほど設定がしっかりしていて解釈の仕方が納得できたりしてしまう程大好きな作品です更新待ってます (3月22日 5時) (レス) @page41 id: 125b1c80a3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - え、おわり？？？え？？ここで？？？え (3月14日 0時) (レス) @page41 id: a785fb42c2 (このIDを非表示/違反報告)
甚嘉 - このお話とても大好きです！私はさしす組推しなんですが、夢小説ではよく硝子さんだけ距離を感じるものが多くて…だけど、この作品は4人の友情が綺麗に描かれていてとても惹き込まれました。これからも頑張ってください！ (2月16日 21時) (レス) @page41 id: c9696c8440 (このIDを非表示/違反報告)
r(プロフ) - この作品大好きで大好きで…初期の頃からずっと追いかけてました…久しぶりに見たら更新されてるなんて…夢中で読みまくりました、、更新ずっと待ってます…作者さんの書く作品が大好きです (1月13日 18時) (レス) id: 892520834f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ずんだもち | 作成日時：2021年6月11日 21時
