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「なんて、これだけ聞いたら僕ってば冷たい人間に見えちゃうけど、利用しようと思いながらもちゃーんと君たちには楽しい高専生活を過ごして欲しいとは思ってたんだ。なんとなく察してるだろうけど、僕にはそれが出来なかったからね」
これは紛れもない五条の本心だった。例え進む道が呪術師という茨の道であっても、普通の子達と同じように幸せで、楽しい生活を送って欲しいと切実に思っていた。かつて自分が望み、叶うことのなかった過去の話。
「だからさ、もし傑を受け入れられないってんなら、僕らに関わるのやめてくれない？」
「悟」
「だってそうだろ。また奪われたらどうすんだよ」
「悟」
「っ、なんだよ」
「もう彼らとは大分打ち解けたけど？」
「は？」
「うん。別に俺らもう夏油さんに対してはなんも思ってないよ？」
「は！？」
夏油の言葉に驚いた五条は目を大きく開き夏油を見て、続いた虎杖の言葉にまた驚き反射的に虎杖を見た。
ぽかん、とする五条に虎杖は「この表情初めてだなー」と思いながらも笑ってまた言葉を重ねた。
「いやさ、最初は五条先生なんで夏油といんの？とか思ってたけどさ、五条先生、ふつーに楽しそうだったもん。夏油さんと一緒にいるの。」
虎杖は自分のポテトを取ろうとしたがそこはもう既に何も無かった。仕方なく隣に座る伏黒のポテトに手を伸ばしたが容赦なく手を叩かれてしまった。
「…ぃって！…うん、だから、五条先生、めっちゃ楽しそうだったから、そこに俺らが介入することじゃねぇよなって」
な？と言うかのように虎杖が伏黒に視線を向けると伏黒は肯定の意を込めて頷いた。
「……親友なんでしょ、アンタたち」
カフェラテを嗜みながらじっと会話を見つめていた釘崎が、斜め前に座る五条に顔を向けた。五条は誰を見ることなく、ただ一点を見つめていた。
「若人から青春を取り上げるなんて許されていないのよ、何人たりともね」
それは教師、五条悟の信念だった。
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く - また戻って来ちゃいました…！！本当にいつ読んでも面白くて飽きません！！この小説が大好きです！！ (3月26日 11時) (
レス) id: 2886bd5eaa (このIDを非表示/違反報告)
a - 何回も読み返してしまうほど設定がしっかりしていて解釈の仕方が納得できたりしてしまう程大好きな作品です更新待ってます (3月22日 5時) (レス) @page41 id: 125b1c80a3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - え、おわり？？？え？？ここで？？？え (3月14日 0時) (レス) @page41 id: a785fb42c2 (このIDを非表示/違反報告)
甚嘉 - このお話とても大好きです！私はさしす組推しなんですが、夢小説ではよく硝子さんだけ距離を感じるものが多くて…だけど、この作品は4人の友情が綺麗に描かれていてとても惹き込まれました。これからも頑張ってください！ (2月16日 21時) (レス) @page41 id: c9696c8440 (このIDを非表示/違反報告)
r(プロフ) - この作品大好きで大好きで…初期の頃からずっと追いかけてました…久しぶりに見たら更新されてるなんて…夢中で読みまくりました、、更新ずっと待ってます…作者さんの書く作品が大好きです (1月13日 18時) (レス) id: 892520834f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ずんだもち | 作成日時：2021年6月11日 21時
