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「素直に覚えていないって言ったよ」
「………そんで？」
「うーーん、混乱してるようだったね」
「…そらそーだわ」
五条は項垂れた。まさか夏油が一人でアイツらの所に行くだなんて思っても無かった。
「あ、あと君に殺されたって話もした」
「……それいる？」
「いるだろ。私の記憶に纏わる話なんだから」
「あーー、そういや俺があン時素直に硝子に死んだ傑渡しときゃ良かったよなぁ。あーーーー何してんだ俺」
「……うわ」
「は、なに」
「………悟の気遣いほど気持ち悪いものは無いね」
「もっかい死ぬか？」
そうは言ったがもう一度あの時に戻ったとして、大人しく夏油の死体を家入に渡せる自信は五条には無かった。同級生の解剖ほど、心にくるものは無いだろう。ズゴーっと音を立てながらジュースを飲み干してこれからの事について考える。
「…………やっぱ行くべき？」
「だろうね」
「…………………行くべき？？」
「うわ、めんどくさ」
「あ、夏油さん。ちわっす！」
奥に座る五条はその声を聞いて思わずテーブルの下に潜ってしまった。いや、俺だせー。
夏油は吹き出しそうになるのを抑えて振り返る。
「やぁ、隣のテーブル空いてるよ」
「あざす！」
「や！め！ろ！」
「悟、離れて」
テーブルの下で夏油の足に縋り付きながら吠える五条の頭を叩いた。気色悪いったらありゃしない。
「…えっ、五条せんせー！？」
盆を持って素直に隣の席へやって来た虎杖はテーブルの下に潜り込んでいる巨体に思わず声を上げた。
それに釣られて釘崎と伏黒も五条の姿を視界に入れる。今はあの時の気まずさとか、そんなもの全部吹っ飛んで。
「……何してんすか、あんた」
「えっ、きも」
「ぶっ、」
「お前のせいだろうが！！」
素直すぎる伏黒と釘崎の言葉に堪えきれず笑ってしまうと今直下にいる五条から反抗の声が上がった。五条は怒りに任せて行動するタイプの人間だ。きもいと言われ慌ててテーブルの下から自席へ戻った。五条が座るのはソファ席で、四つ向こうの席まで連なっている。五条の隣に座った虎杖も、斜め前の椅子に座った釘崎と伏黒も五条の方を見つめていた。やめて、見ないで。
「ダサいのはわかるが、まあそんな見てやるなよ」
「おまえ、あとで、ころす」
「…ふっ、」
「殺す！！！！」
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く - また戻って来ちゃいました…！！本当にいつ読んでも面白くて飽きません！！この小説が大好きです！！ (3月26日 11時) (
レス) id: 2886bd5eaa (このIDを非表示/違反報告)
a - 何回も読み返してしまうほど設定がしっかりしていて解釈の仕方が納得できたりしてしまう程大好きな作品です更新待ってます (3月22日 5時) (レス) @page41 id: 125b1c80a3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - え、おわり？？？え？？ここで？？？え (3月14日 0時) (レス) @page41 id: a785fb42c2 (このIDを非表示/違反報告)
甚嘉 - このお話とても大好きです！私はさしす組推しなんですが、夢小説ではよく硝子さんだけ距離を感じるものが多くて…だけど、この作品は4人の友情が綺麗に描かれていてとても惹き込まれました。これからも頑張ってください！ (2月16日 21時) (レス) @page41 id: c9696c8440 (このIDを非表示/違反報告)
r(プロフ) - この作品大好きで大好きで…初期の頃からずっと追いかけてました…久しぶりに見たら更新されてるなんて…夢中で読みまくりました、、更新ずっと待ってます…作者さんの書く作品が大好きです (1月13日 18時) (レス) id: 892520834f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ずんだもち | 作成日時：2021年6月11日 21時
