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「大丈夫ですよ。私たちこれでもかなり強いですし、インターン？ってやつも夜蛾センセーのところ行きますし」
「場を踏まずにヒーローやってどうする」
「そこは大丈夫です」
あなた方より前線で戦ってきましたから。なんてね。
「…ヒーロー科は嫌か」
「嫌です」
「なら俺が納得する理由を言え」
八雲はこの状況に流されまいと必死に頭で違うことを考えていた。今日の晩御飯がなにかなんてぶっちゃけどうでもよかったが、相澤の放つ気に負けるにはいかない。いつだって腹の探り合いでは余裕が大事なのだ。
「果たしてなんて言えば納得するんでしょうね」
「…あ？」
「私含め、悟もそれなりに理由を言ってきたと思いますが。なんだか合理的じゃないですね」
睨む相澤に八雲は臆することなく肩を竦めて、続けた。
「それともなんですか。まさか全人類がヒーローに憧れてるなんて、いや、まさか、思ってるわけないですよね？」
あぁ、かなり頭にくることを言っているな。八雲は心の中で苦笑した。
八雲の両親はプロヒーローだ。八雲は幼い頃から、ずっとその背中を見続けていた。
近付けば近付くほど、知れば知るほど、世界がまるで違っていて、自分だけが違う世界に放り出されている気がして、ただただ気持ちが悪かった。もし五条が、家入が、夏油が。ヒーローの世界で、ヒーローとして生きていくことになってしまったら。
ーーーなんて、恐ろしい。
彼らが苦しんで生きる世界に、なんの価値があろうか。
「…」
「では、そういうことで」
八雲は逃げるように席を立った。
環境は人を変える、なんて言うけどさ。確かにこの環境には慣れてきた。一歩身を引いて、広く浅い関係を作っておけば深く介入する必要も無いまま、まるで映画を見ているかのように終わることが出来た、のに。
確かに傑には傑がしたいように、って言ったさ。
いざこれからヒーロー共と関わっていくってなると、それはそれで話が違うような、なんていうか、とにかく、関わりたくない。関わってしまったら、終わりな、気がする。
八雲は考えを振り払うように首を振って、もう誰もいないであろう教室と向かった。
一方、残された相澤は特に何をする訳でもなく椅子に座ったまま動かずにいた。
淡々と話を進めた八雲に、相澤は何処か気味の悪さを感じていた。
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く - また戻って来ちゃいました…！！本当にいつ読んでも面白くて飽きません！！この小説が大好きです！！ (3月26日 11時) (
レス) id: 2886bd5eaa (このIDを非表示/違反報告)
a - 何回も読み返してしまうほど設定がしっかりしていて解釈の仕方が納得できたりしてしまう程大好きな作品です更新待ってます (3月22日 5時) (レス) @page41 id: 125b1c80a3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - え、おわり？？？え？？ここで？？？え (3月14日 0時) (レス) @page41 id: a785fb42c2 (このIDを非表示/違反報告)
甚嘉 - このお話とても大好きです！私はさしす組推しなんですが、夢小説ではよく硝子さんだけ距離を感じるものが多くて…だけど、この作品は4人の友情が綺麗に描かれていてとても惹き込まれました。これからも頑張ってください！ (2月16日 21時) (レス) @page41 id: c9696c8440 (このIDを非表示/違反報告)
r(プロフ) - この作品大好きで大好きで…初期の頃からずっと追いかけてました…久しぶりに見たら更新されてるなんて…夢中で読みまくりました、、更新ずっと待ってます…作者さんの書く作品が大好きです (1月13日 18時) (レス) id: 892520834f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ずんだもち | 作成日時：2021年6月11日 21時
