【学パロ】好きです。だけど、ごめんなさい。【d!】【zm】 (ページ6)

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放課後、皆部活に行くけど、私達はまだ1年生
だし、入学したばっかりだから、みんな部活の
見学へ行く。

私は、どの部活にも入る気がないから、一人で
屋上へ。

屋上へ行くと、ふと名前を呼ばれる。

　「…A？」

その声の方を向くと、

　『…ゾムくん』

私の好きな人が。

　『…ゾムくんも、来てたんだね』

ｿﾞ「おん、Aいま暇なんやったらちょっと
　話そうや」

そう言うとゾムくんは私の隣に座った。

　『ゾムくん、最近どう？楽しい？』

ｿﾞ「んー……まぁまぁやな。楽しくない訳では
　ないんやけど休み時間もろくに
　過ごされへんわ」

　『あはは、ゾムくん人気者だもんね』

ｿﾞ「人気者はつらいぜ……」

そんな事を言いながら、はにかむゾムくんを
見て、やっぱり好きだなぁ、なんて思う。

　『…そういえばゾムくん、友達できた？』

ｿﾞ「おん、できたで」

　『そっか、よかった。あ、そういえば
　シャオロンくんって子がゾムくんと仲良く
　したいんだって。よかったら、仲良くして
　あげて』

ｿﾞ「ふーん…まぁAと仲良くしてるし
　悪い奴やないやろ」

　『私基準なんだ…』

ｿﾞ「あ、そういやな、優奈から今週映画
　行こって誘われてんけど、Aも一緒に
　来うへん？」

　『あー…ごめんね、今週ちょっと忙しくて』

ｿﾞ「そか。じゃあ楽しんでくるな!!」

　『うん、ふたりで楽しんでおいで』

優奈ちゃん、すごいなぁ。

ちゃんとこうやって行動できるんだもん。

勿論今週は別に忙しくないし、予定も特に無い。

優奈ちゃんの為に、嘘をついた。

優奈ちゃん、頑張ってね。

ちくりと痛む胸は、笑顔でごまかした。