【学パロ】好きです。だけど、ごめんなさい。【d!】【zm】 (ページ28)

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『そういえば、何で行くの…？』

と言うと、コネシマくんが近くに停まっていた
黒光りする高級そうな車を指さした。

中にはスーツを着た男の人がいて、こちらを
見ると一礼をする。

うわぁ、ほんとにお金持ちだったんだ…

中に入ると、向き合えるタイプのふかふかな
椅子がたくさん並んでいる。

そこに、コネシマくん、ゾムくん、優奈ちゃん、
私、シャオロンくん、鬱くん、ロボロくんが座る。

最初はゲームをしたりしてたけど、
2時間もすると皆寝ちゃって、起きているのは
私とロボロくんの二人になってしまった。

そんなに話した事がなかったからお互い
気まずくて何も喋れなくて、でも喋らないのも
気まずくて…という状態が続くこと数分。

ついに、ロボロくんが口を開いた。

ﾛﾛ「えっ…と、Aさん、やったやんな？」

　『ぇ…？あ、はい、Aです…』

急に話しかけられて、少し戸惑ってしまう。

………やっぱり気まずい。

ﾛﾛ「Aさんってさ、俺よりゾムと長いこと
　おるやん？」

　『そう、ですね』

ﾛﾛ「でさ、ゾムって結構癖強いやん。そのへん
　 Aさんは大丈夫やったんかなーって」

　『あ、それは大丈夫です。ゾムくん普通に
　優しいし……実は、小さい頃はゾムくんしか
　友達がいなくて…
　だから、ゾムくんは私の中のヒーロー
　なんです』

ﾛﾛ「そうなんや…まぁ仲良くしてくれてるん
　やったら良かったわ。ゾムから
　 Aさんの事はよう聞いとったから
　ずっと前からどういう人かは知っとってん
　けど、話聞いとったらゾムが一方的に
　構ってるだけとちゃうんかな〜って心配
　やったから」

…ゾムくん、そんなに私の事話してたんだ。

私という存在が割と知られている事を知って、
少し恥ずかしくなる。

それからはロボロくんと話して時間を潰した。

…思ってたより知らないゾムくんがいっぱい
聞けて良かったな。