【学パロ】好きです。だけど、ごめんなさい。【d!】【zm】 (ページ22)

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優「もう!!!!Aちゃんのバカ!!!!!」

優奈ちゃんが泣きそうな顔で私の頭を
ぺしぺし叩く。

そしてぎゅうっと抱きしめて、

優「心配…したんだからね…!!!バカ、ほんとに
　バカ…なんであんなこと言ったの…!!!」

　『それは、優奈ちゃんだけでも、無事でいて
　ほしくて…』

優「もしあそこでシャオくんが助けなかったら
　どうしてたの!?もう二度とあんな事
　言わないでね!!!」

ぼろぼろと涙を流す優奈ちゃんを見て、初めて
危ないことをしていたことに気づく。

シャオロンくんにもほっぺたを引っ張られ
こっぴどく叱られた。

その後来たゾムくんにはさっき
引っ張られたせいで少し赤くなった私の
ほっぺたを見てすごく心配された。

そこまでは良かったんだけど、心配する時に
ゾムくんがさらっと私のほっぺたに手を添えて来るんだからもう……。

好きな人にそんな事されるし顔近いしでもう…
死ぬかと思った。

きっと無意識なんだろうな。

優奈ちゃんはゾムくんの所に行って、
話している。

…優奈ちゃんもゾムくんも、楽しそうだな。

優奈ちゃんがゾムくんと話し終えたのか、
私の方に大声で「Aちゃーん!!行こ!!」と
声をかけてくる。

『優奈ちゃんせっかくだしゾムくんと
　行ってきなよ。私はシャオロンくん達と
　行くから。』

優「へ…！？」

優奈ちゃんの耳元へ行って、こそこそ話す。

(ゾムくんとふたりきり、楽しんできてね)

そう言うと、優奈ちゃんは顔を真っ赤にした。

その後、「ありがとう」と嬉しそうに
はにかんだ。

かわいい。めっちゃかわいい。

ｿﾞ「俺は別にええけど…」

　『じゃあ、またここに集合ね、優奈ちゃん』

優奈ちゃんがゾムくんと行ったのを見計らって
その場から少し離れて、地面にしゃがみこむ。

さっき触られた所がまだ熱を帯びている。

触られた時の感触もまだ残っていて、顔が
にやけてしまうのを隠す為に顔を地面に向けた。