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幾重にも季節を刻んで2 ページ16

秋風が木々を揺らめかせ、オールド・パルのように夕色に染まる墓地にて。
グラスにとろりとしたオレンジ色のカクテルを注ぎ、墓に向かって乾杯してみせる眼鏡の老人が一人。
「柿と柑橘のカクテルだ。これなら酒に弱いお前でも飲めるだろう。レシピと柿の木を残してくれたマスターに感謝しろよ」
眼鏡は墓にそう語りかけ、杯を掲げた。合わせる杯はないが、乾杯、と。
来られる限りはいつまでも来てやろう、と眼鏡は以前より皺の増えた顔で微笑む。
その墓には、Zionの花束が供えられていた。

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作品ジャンル:純文学, オリジナル作品
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作者名:九JACK | 作成日時:2021年2月27日 3時

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