サッカー少年、ナイトコードで。

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雪【ううん。すごく、嬉しかった



でも、それからあっという間だったな。えななんが入って、Amiaが入って、海も入って、サークル名が決まって…



1年前は、全然想像してなかったなぁ。こんな風に誰かと一緒に曲を作るなんて



ありがとう、k。誘ってくれて】



【俺も。ありがと、k



kがサークルに誘ってくれなかったら今頃どこをほっつき歩いてたんだろって時々思うんだ



どこか別の場所に誘われて入ってたかもしれないけど、多分ここ以外だったらすぐ抜けてると思う



このサークルじゃないとダメってなんとなくだけど思うんだ



だから改めていうよ。ありがと、k】



k【…そんなの、いいよ。



…ねえ、雪と海は、なんで一緒にやろうって思ってくれたの？】



雪【え？面白そう…って思ったからかな？誰かと曲を作るなんて、なかなかできないことだし】



【俺は、直感かな。この人と一緒にやってたら何かが起きるって感じがしたんだ】



雪【ふふっ。海らしいね】



【そうかな？】



雪【あとは、初めて聴かせてもらったkの曲がすごく印象的だったの。



あの時、私＿＿kの曲に救われたような気がしたんだ】



k【え？救われた…？】



雪【…え？あ、私、なんか変なこと言っちゃったね。そろそろ作業に戻ろう。k、海。朝になっちゃうよ。】



k【…う、うん】



【…おーけー…】



雪【それじゃ、今日はここまでだね。海はまた寝不足にならないように注意するんだよ？またね、k、海。】



ピコン



k【そっか…。ちゃんと救えてたんだ。私の曲で。



よかった…】



【…kは、曲で誰かを救いたいって思ってるんだね】



k【うん…って、え？…もしかして、聞いてた？】



【うん…。聞いてた。でも、kの曲はたくさんの人を救えてるって俺は思うよ。



だって、kの曲に引かれてきた人がこのサークルに4人もいる。俺だってその1人なんだ。



だからもっと自信持てよ、k】



k【…うん。ありがとう、海】



【…それじゃ、俺も落ちるわ。】



k【わかった。お疲れ】



【kもお疲れ。しっかり休みなよ】



ピコン



『…はぁ。また寝不足確定』



Aは自室に飾ってある一つの使い込まれたサッカーボールを見た



『はは、俺って逃げてばっかり…』



そう言ってベッドの上にうずくまった

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