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奏「待ってた…?じゃあ、わたし達のことを知って…?」
ミク「うん」
瑞希「へえ〜。じゃあもしかして、ボク達をここに呼んだのもミクってこと?」
ミク「…半分、そう。呼んだのは、わたしと…そしてあの子」
瑞希「あの子?誰それ?」
ミク「そして、ここはあの子の想いでできた場所。__あの子の、セカイ」
奏「想いでできた場所?」
絵名「ちょっと、もう少し詳しく教えてくれないとわかんないってば!」
瑞希「でもでも、ボク達がいた場所とは違うってことなら、やっぱ異世界ってことだよね?」
ミク「…そう。セカイは、あなた達の暮らすセカイとは、違う
あなた達のいた世界とこのセカイは、"Untitld"で繋がってる」
瑞希「"Untitld"って…あの共有フォルダに入ってた曲?」
奏「…わたし達は、あの"Untitld"を再生したから、ここに来た…?」
『話の流れ的に、そういうことだな…』
絵名「嘘でしょ…。ねえ、今の状況って…夢、じゃないよね?
夢じゃないなら、私達が元の世界に戻るには、その曲を止めないといけないってこと?」
瑞希「でも、止めるもなにもパソコンがないけどね〜」
絵名「じゃあどうすればいいわけ!?」
ミク「__お願い、あの子を見つけて
…あの子は、このままじゃダメ。本当の想いに気づけないと、あの子は…
あの子を見つければ、あの子を救える。あの子はきっと本当の想いに気付ける。
そうしたらその想いから__あの子の歌が生まれる」
絵名「えっと…難しくてよくわからないんだけど…」
瑞希「あの子を見つけると、あの子を救える?」
奏「…救う…」
『結局のところ、ミクの言うあの子を救えばいいって話だろ?ミク、そのあの子っていうのは誰なんだ?』
?「…ミク?」
奏「…!その声…雪?」
そこにいたのは、作業をしていた時の声のトーンからは考えられない、光の無い目をしている雪であろう人物だった
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nyankit - もしかして寝太郎って……… (2023年4月3日 13時) (レス) @page10 id: 2c9231e74c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:耀(よう) | 作成日時:2023年4月1日 18時