12. 誰もいないセカイ ページ12
『…っ。え…。ここ、どこだ?(ここがどこかは、わからない。けど、どこか、落ち着く)』
その場所は、静かで冷たく、何もない場所だった
?「…でも、なんだかここ、来たことあるような…」
『(誰かの声…あ…)君は、だれ?』
?「その声、海?」
『うん、そうだよ。君は…k、だよね?』
k「うん、あってる」
『よかった、知ってる人がいて』
k「私も安心した。ところで、ここってどこかわかる?」
『それが、俺もわからないんだ。特に何かあるわけでもないし…』
?「ねえ!ちょっと、誰かいないの!?」
?「おーい、誰かいたら返事してー!」
k「あの声は…?」
『もしかして…』
?「はぁ。だーれもいないねぇ。てゆーかこれ、異世界転生モノの冒頭みたいじゃない?」
?「Amia…。この状況で、よくそんな呑気なこと言ってられるよね」
k「ねえ」
?「わわっ!だ、誰!?」
k「…えななんと、Amiaでしょ?」
?「え?あ…その声!」
?「…k?」
k「うん」
Amia「じゃあ隣にいるのって、海?」
『うん、そうだよ』
えななん「よかった!kと海も一緒に来てたんだね!はぁ…ちょっと安心」
Amia「えー、ボクの時と態度違くなーい?もっとそっけなかったじゃん!」
k「…状況を確認させて。3人とも、どうやってここに来たの?」
Amia「どうも何も、あの"Untitld"って曲を再生したら、急にパソコンの画面がピカーって光って、
まぶしい!ってなって…そしたらここにいたって感じ」
えななん「私も同じ」
k「海は?」
『俺も同じ』
えななん「はぁ、せめてスマホがあればな。GPSで場所わかったのに…。
あ、あとバズりそうな写真撮れそう」
Amia「…えななんこそ、のんきじゃーん
あーあ。ボク達、帰れるのかな?そもそも、ここは本当にどこなんだろう?」
k「たしかに、早く帰り道をみつけなくちゃ
ひとまず、あたりを歩いてみよう」
えななん「もう長いこと歩き回ってるのに、何もないし、誰もいないね…」
k「でも、まだ1時間も経ってないはず。…この場所にいると時間感覚が狂う感じがするけど」
『…うん。あってるよ、k。まだ1時間も経ってない』
Amia「え、海ってそんなことわかるの?」
『中学生時代にやってた部活で少し、ね』
Amia「へー、そうだったんだ」
えななん「もー、こんな不気味なところいたくないんだけど!」
232人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nyankit - もしかして寝太郎って……… (2023年4月3日 13時) (レス) @page10 id: 2c9231e74c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:耀(よう) | 作成日時:2023年4月1日 18時