ねぇこっち向いて 34 ページ42
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無一郎「…ねぇ、A?」
『ん?なぁに、無一郎くん。』
ふと無一郎くんに名前を呼ばれた。
その頃はもう、月が綺麗な夜。
無一郎「あのね、」
『…?』
無一郎くんが月の光に照らされて、綺麗。
ゆっくりと口を開く無一郎くんを見つめる。
無一郎「僕は、今までAにそっけなくしちゃうことばっかりだったよね?」
確かに、いつもそっけなかった。
(そんな無一郎くんも大好きだけどね)←
無一郎「Aが、嫌いな訳じゃなかった。でもなんでそっけなくしちゃうのか、自分でもよく分かんなかった。あとね、Aが他の奴と話してるだけで、むかむかした。」
私を真っ直ぐ見つめて、話す無一郎くん。
珍しく真剣な眼差しに息を飲む。
無一郎「…2週間前、Aがボロボロになって帰ってきて、死んじゃうかと思った。僕は、Aがいない人生なんて、考えられない、考えたくもない。だからね、」
『無一郎くん…』
そこまで言うと、無一郎くんは私の手を握った。
包帯ばかりの私の手が痛まないように、そっと。
無一郎「…お互いいつ死ぬか分からないのにこんな事言うのは無責任かもしれないけど、、
俺と、付き合ってください。俺がAの事を、絶対に守るから。」
そう言って今までにないくらい、綺麗に笑った。
『…あれ、おかしいな。無一郎くん、視界がぼやけてきたよ。…勿論です、よろしくお願いします!』
今まで一方通行の恋だった。
でも、そうじゃなかった。やっと、結ばれた。
ぽろぽろと溢れ出す涙を無一郎くんは、指で拭ってくれる。
ああ、この人となら。そう強く強く、思った。
無一郎「あ、せっかく恋仲になったから言っとくけど、僕は闇深いからね!!んー、やんでれ、ってやつだよ!」
『…ん?笑』
よし、最後のセリフは聞かなかったことにしよう。
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ぽむちゃ(プロフ) - 善子さん» ありがとうございます!!!!!泣 宜しくお願い致します!!!!! (2020年3月30日 22時) (レス) id: 9fc3d07e16 (このIDを非表示/違反報告)
善子(プロフ) - ぽむちゃさん» おめでとうございますっ!!!もちのろんで、応援させていただきますっ!! (2020年3月30日 21時) (レス) id: 074be6e66a (このIDを非表示/違反報告)
ぽむちゃ(プロフ) - 善子さん» でも応援してくださったおかげで続編まで続けることができました!!これからも宜しくお願い致します!!^^* (2020年3月30日 21時) (レス) id: 9fc3d07e16 (このIDを非表示/違反報告)
善子(プロフ) - ぽむちゃさん» いえいえ、そんな!なんかよかったです!ありますよねwwwこんがらがったりしますよね、本当に! (2020年3月27日 13時) (レス) id: 074be6e66a (このIDを非表示/違反報告)
ぽむちゃ(プロフ) - 善子さん» 全然大丈夫ですよ!なんだかありがとうございます!!モチベ上がりました(照)でも私も何書いてんだ?って思うことありますw (2020年3月27日 12時) (レス) id: 9fc3d07e16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽむちゃ | 作成日時:2020年2月29日 23時