デート ページ5
午前8時50分
今日は清川さんとお出かけをする。
昨日の夜いきなり言われたから、あのあと買い物は出来なかった。
けれど、昨日お姉ちゃんと一緒に買った服とか、コスメも一通りあったし、なんとか準備万端の状態!
待ち合わせは札幌駅。
ガラスのピラミッド近くの白いぐにゃぐにゃの所。
札幌駅いちの待ち合わせスポットだからか、人がたくさんいて清川さんがいるのかいないのかぱっと見はわからなかった。
でもやっぱり身長が高くてファッションもおしゃれだからか、清川さんの存在はひときわ目立っていた。
「すみません!待たせちゃって!」
キ「ううん、俺も今来たばっかりだし。むしろ早いくらいだよ?待ち合わせ10分前」
「いや、それでも、清川さんのことを待たせちゃったのは…」
キ「いーの!」
清川さんは、そう言って私の頭に手を乗せて、ぽんぽんしてきた。
少女漫画みたいな清川さんの行動に、思わず顔が火照ってしまう。
キ「あっごめんね!頭触られるの嫌だったよね」
「違うんです!嫌じゃ、ないんです。びっくりしちゃっただけです!」
キ「…………そっか。それならいいや。」
そう言った清川さんの耳はトマトみたいに赤かったような気がした
「と、ところで、今日はどこに行きましょうか」
なんとかこの空気を打破するべく!
話題を変えたよ!
もうデートとか初めてだからわかんないよ!!
キ「そうだね、今日は…動物園に行こうと思います!」
じゃーん!!と言わんばかりのドヤ顔で清川さんは動物園のチケットを見せてくれた。
「やったあ!!」
動物園なんて何年ぶりだろうか。
全然行った記憶がないから、凄く楽しみだ!
キ「喜んでくれてよかったー!」
「キヨさんと行くところならどこでも楽しいと思いますけどね」
キ「えっ………ほんと、Aちゃんそういうとこ可愛いわ…」
「でしょー」
こんなセリフ誰にでも無意識に言っちゃうような夢かわ系女子でもないし、計算高いあざとい系の女でもないけど
スッと心から出てきた言葉だった。
動物園まで地下鉄で30分。
日曜日だというのに、あまり地下鉄にいる人は少なかった。まだ早い時間だからかな
私達はガラガラの地下鉄の中二人で並んで座った。
キ「ねえねえAちゃん」
「なんですか?清川さん」
キ「その【清川さん】って呼ぶのやめない?」
「えっ、なんて呼べばいいですか?!」
キ「うーん、やっぱ、キヨくんかな。呼ばれなれてるし」
「わかった!キヨくんね!OK!」
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雑食の林檎(プロフ) - *〜ゆら〜*さん» コメントありがとうございます!!ゆらさんのお陰で頑張れます!!これからもよろしくお願いします (2020年8月30日 2時) (レス) id: 0a1352cbdd (このIDを非表示/違反報告)
*〜ゆら〜* - 面白いより自分がその気になります。頑張ってください…!! (2020年8月30日 0時) (レス) id: 7c4adda471 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雑食の林檎 | 作成日時:2020年8月16日 13時